てんとう虫は英語で?英米での違い・意味・由来を解説

著者: TANZAM辞書編集部

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公園や庭先でよく見かける、赤い羽に黒い模様のてんとう虫。

小さな子どもにも人気のこの虫、実は英語では「ladybug(レイディバグ)」や「ladybird(レイディバード)」と呼ばれています。

でも——なぜ“lady(女性)”や“bird(鳥)”が入っているの?

「bug(虫)」と「bird(鳥)」、どっちが正しいの?

そんな素朴な疑問を持ったことはありませんか?

 

英語では、地域や時代によって言い方が異なり、そこにはちょっとした文化の背景も隠れています。

この記事では、「てんとう虫」の英語表現の意味や由来、アメリカ英語とイギリス英語の違い、そして覚えておきたい虫の関連英単語まで、まとめてやさしく解説します。

読むだけで、「ladybug」の世界が少し身近に感じられるはずです。

 

🐞 30秒でわかる! 幸運のてんとう虫
① アメリカとイギリスで呼び名が違う!
  • 🇺🇸 アメリカ ➡ Ladybug(レイディバグ)
  • 🇬🇧 イギリス ➡ Ladybird(レイディバード)
  • 💡どちらも「聖母マリア(Our Lady)の虫」という意味です。
② 覚えておきたい関連語
  • Beetle ➡ 甲虫(てんとう虫もこの仲間)
  • Spotted ➡ 斑点のある(模様を説明するときに便利)

👇 本文では、「A ladybug brings good luck(幸運を運ぶ)」などのフレーズや、他の虫(Butterfly, Dragonfly等)の英語も紹介します。

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基本:てんとう虫は英語で「ladybug」または「ladybird」

「てんとう虫」を英語で言うとき、実は2つの言い方があります。

アメリカでは “ladybug”、イギリスでは “ladybird”。

どちらも正しい英語ですが、使われる地域が違うだけなんです。

英単語 発音記号 主な地域
ladybug /ˈleɪ.di.bʌɡ/ 🇺🇸アメリカ英語
ladybird /ˈleɪ.di.bɜːd/ 🇬🇧イギリス英語

 

アメリカでは「虫」を意味する “bug” が日常的に使われるため、ladybug が定着しました。

一方、イギリスでは昔から「鳥」を象徴的に使うことが多く、ladybird という呼び方が残っています。

どちらも同じ昆虫を指しており、辞書でも “ladybird = ladybug” と説明されます。

 

語源:「lady」は“聖母マリア”を指す

“ladybug” の “lady” は、単なる「女性」ではなく、聖母マリア(Our Lady) を表しています。

ヨーロッパでは、てんとう虫が農作物を守る存在として「神の使い」とされ、

Our Lady’s bird(聖母マリアの鳥)」と呼ばれたのが語源です。

 

その後、アメリカに渡る過程で “bird(鳥)” が “bug(虫)” に変わり、今日の “ladybug” という言葉が生まれました。

つまりどちらの表現も、「聖母マリアの虫」=幸運を運ぶ虫 という意味を持っているんです。

 

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てんとう虫の由来と文化的背景

小さな体で農作物を守ってくれるてんとう虫。

実はこの虫、中世ヨーロッパでは「神の使い」と信じられていました。

 

 聖母マリアと「Our Lady’s bird」

当時、ヨーロッパの農民たちは、アブラムシなどの害虫に悩まされていました。

ところが、赤くて小さなてんとう虫が畑に現れると、害虫が減り、作物が元気になる――そんな出来事が続いたのです。

人々はそれを「聖母マリア(Our Lady)が送ってくれた守り神」だと考え、てんとう虫を “Our Lady’s bird(聖母マリアの鳥)” と呼ぶようになりました。

この呼び名が短くなり、後に “ladybird” という単語に変化します。

 

新大陸での変化:「bird」から「bug」へ

その後、英語がアメリカへ渡ると、「鳥(bird)」よりも「虫(bug)」という言葉のほうが一般的に使われていたため、“ladybird” は “ladybug” へと変わっていきました。

どちらも意味は同じ。「聖母マリアの虫=幸運を運ぶ虫」という美しい由来が、今も受け継がれています。

 

今でも欧米では、てんとう虫はラッキーシンボルとして親しまれています。

誰かの服や手に止まると「幸運が訪れる」と言われ、英語ではこんな表現もあります:

A ladybug brings good luck.
(てんとう虫は幸運を運んでくる。)

カードやインテリア、子ども向け絵本のモチーフにもよく使われるのは、こうしたポジティブなイメージがあるからです。

 

例文で覚える「ladybug / ladybird」

英単語を覚えるときは、意味だけでなく「どんな場面で使うか」をイメージすることが大切です。

ここでは「ladybug」「ladybird」を使った基本の例文を、ネイティブの自然な使い方とあわせて紹介します。

英文 日本語訳 補足
I found a red ladybug on a leaf. 葉っぱの上に赤いてんとう虫を見つけた。 観察・発見を表す定番フレーズ。“on a leaf(葉の上で)”のような前置詞の使い方も覚えておきましょう。
Ladybugs are considered lucky insects. てんとう虫は幸運の虫とされている。 “be considered 〜” は「〜と見なされる」という表現。文化的背景とあわせて覚えると印象に残ります。
In Britain, people say “ladybird” instead of “ladybug.” イギリスでは「ladybird」と言う。 “instead of 〜”=「〜の代わりに」。地域による表現の違いを説明するときによく使われます。

 

  • ladybug はアメリカの日常会話・子ども向け絵本などで頻出。
  • ladybird はイギリス・ヨーロッパの英語でよく登場。

どちらもポジティブな印象を持ち、“good luck(幸運)”や“hope(希望)”の象徴として使われます。

映画や絵本では「A ladybug lands on your hand.(手にてんとう虫がとまった)」のような描写も多く、自然や優しさを表すシーンで登場します。

 

関連語で広げよう:虫の英語20選

英単語は、まとまりで覚えるほど定着します。

ここでは見た目・生態・役割でカテゴリ化。会話・英検・読書のどれにも効く実用セットです。

見た目がきれい/飛ぶ虫(4語)

英単語 発音記号 日本語 メモ
butterfly /ˈbʌtəflaɪ/ チョウ “a butterfly in the stomach”=そわそわする
moth /mɒθ/ 夜行性が多い。灯りに集まる性質も話題にしやすい
dragonfly /ˈdræɡənflaɪ/ トンボ “dragon(竜)+fly” の造語感が覚えやすい
firefly /ˈfaɪəflaɪ/ ホタル “fire” を連想して記憶フックに

 

 社会性のある虫(6語)

英単語 発音記号 日本語 メモ
ant /ænt/ アリ 勤勉の象徴。“ants”=群れで動くイメージ
bee /biː/ ハチ “busy bee”=働き者
bumblebee /ˈbʌmbəlbiː/ マルハナバチ ふわっと丸い体型。受粉の話題と相性◎
wasp /wɒsp/ スズメバチ類 攻撃的なイメージ。巣=“nest”
hornet /ˈhɔːrnɪt/ スズメバチ(大型) “giant hornet” などサイズ表現とセットで
termite /ˈtɜːrmaɪt/ シロアリ 木材を食べる害虫=“pest” の代表

 

甲虫(beetle)グループ(4語)

英単語 発音記号 日本語 メモ
ladybug / ladybird /ˈleɪdibʌɡ/・/ˈleɪdibɜːd/ てんとう虫 幸運の象徴。米:ladybug/英:ladybird
beetle /ˈbiːtəl/ 甲虫 上位概念。種類名を前につけて分類
stag beetle /ˈstæɡ ˌbiːtəl/ クワガタムシ “stag(雄ジカ)”の角=大あごの比喩
rhinoceros beetle /raɪˈnɒsərəs ˌbiːtəl/ カブトムシ “rhinoceros(サイ)”=角を連想

 

草むら・畑・季節で出会う虫(6語)

英単語 発音記号 日本語 メモ
grasshopper /ˈɡræsˌhɒpər/ バッタ “hop(跳ねる)”で語源連想
cricket /ˈkrɪkɪt/ コオロギ 静けさの比喩 “crickets” にも注意
cicada /sɪˈkeɪdə/ セミ 夏の季語。鳴く=“sing/chirp” と表現
praying mantis /ˌpreɪɪŋ ˈmæntɪs/ カマキリ “praying(祈るような)”の姿勢が語源
stick insect /ˈstɪk ˌɪnsekt/ ナナフシ 枝に擬態=“camouflage”
aphid /ˈeɪfɪd/ アブラムシ てんとう虫(ladybug)の“餌”としても有名

 

豆知識:てんとう虫の種類と色の違い

てんとう虫といえば赤に黒い斑点

──でも、実は世界には5,000種類以上のてんとう虫がいることを知っていますか?

英語でも、その種類や模様によって呼び方が少し変わります。

英語名 発音記号 日本語 特徴
seven-spot ladybird /ˈsev.ən spɒt ˈleɪ.di.bɜːd/ ナナホシテントウ ヨーロッパで最も一般的な種類。黒い7つの斑点が特徴。
Asian lady beetle /ˈeɪ.ʒən ˈleɪ.di ˌbiː.təl/ アジアテントウ 日本原産。アメリカでは外来種として広がり、家屋に入り込むことも。
two-spot ladybird /ˈtuː spɒt ˈleɪ.di.bɜːd/ フタホシテントウ 黒地に赤い点のタイプもあり、見た目が逆転していることも。

これらはいずれも「ladybird」「ladybug」「lady beetle」と呼ばれますが、

学術的には “beetle(甲虫)” の一種に分類されます。

つまり「てんとう虫」は、英語でいう beetle family(甲虫の仲間) に入るんですね。

 

色や模様のバリエーション

てんとう虫と聞くと赤を思い浮かべがちですが、英語圏では黒やオレンジ、黄色の個体もすべて “ladybugs” と呼ばれます。

英語での言い方
赤に黒い斑点 a red ladybug with black spots
黒に赤い斑点 a black ladybug with red dots
オレンジ 北米で多いアジアテントウ an orange ladybug
黄色 夏の終わりによく見られる a yellow ladybug

地域や季節によって見かける色が違うのも、英語で話すときの話題になります。

 

ちょっとした会話表現

Look, a ladybug landed on your hand!
(見て、てんとう虫が手にとまったよ!)

Some people believe that orange ladybugs bring good luck too.
(オレンジのてんとう虫も幸運を運ぶと信じる人もいるんだ。)

このように “ladybug” は色を形容詞で変えるだけで、身の回りの描写に使いやすい英単語です。

 

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まとめ:「ladybug」をきっかけに英語の世界を広げよう

小さなてんとう虫を英語で言うと、“ladybug” または “ladybird”。

アメリカでは ladybug、イギリスでは ladybird と呼ばれています。

どちらの言葉にも、「聖母マリアの虫」=幸運の象徴という温かい意味が込められていましたね。

 

この単語は、自然や絵本の世界によく登場します。

たとえば “A ladybug brings good luck.”(てんとう虫は幸運を運ぶ)という表現は、英語圏では誰もが知っているポジティブなフレーズ。

 

英語を学びながら、こうした文化やイメージを知ることで、単語が「ただの訳語」ではなく、生きた言葉として心に残ります。

そして、「ladybug」から始めて、butterfly(チョウ)firefly(ホタル) など、虫の英単語を少しずつ広げていけば、身近な景色を英語で語れるようになり、世界の見え方も少し変わってくるはずです。

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