incidence
- (名)発生率、発症率
- (名)発生、負担の帰着
発音のコツ
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incidence は最初の「i」にアクセントを置きます。日本語の「イ」よりも口をリラックスさせ、「イ」と「エ」の中間のような短い音で「ɪ」と発音します。続く「ci」の母音も弱く曖昧な音になり、最後の「dence」は「デンス」と強く言わず、舌先を歯茎に当てて軽く「dən」と鳴らし、無声音の「s」で終わります。
活用形
- 複数形
- incidences
コアイメージ
特定の出来事や病気などが、どのくらいの頻度で起こるかという「発生率」がコアイメージです。主に好ましくない事象が社会や集団の中でどの程度起きているかを客観的に示す時に使います。
incidenceの意味・例文
名詞
発生率、発症率
The rate or frequency at which something happens.
The incidence of cancer has increased in recent years.
近年、がんの発症率が増加しています。
病気や健康問題の発生率を表す際に頻出します。
Researchers are studying the high incidence of the disease.
研究者たちはその病気の高い発生率について調査しています。
学術論文やレポートで客観的なデータを示す時に適しています。
We must take steps to reduce the incidence of workplace accidents.
私たちは職場の事故の発生率を減らすための対策を講じなければなりません。
好ましくない事象の頻度を管理・削減する文脈で使われます。
The incidence of theft in this area is quite low.
この地域での窃盗の発生率はかなり低いです。
犯罪やトラブルが起きる頻度を説明するのにも役立ちます。
発生、負担の帰着
The occurrence of something or the range of its influence.
The incidence of the tax falls primarily on consumers.
その税の負担は主に消費者に帰着します。
経済学などで、負担や影響が誰に及ぶかを表します。
The policy aims to minimize the incidence of poverty.
その政策は貧困の発生を最小限に抑えることを目指しています。
社会的な問題そのものが生じることを指す用法です。
語源
incidence は接頭辞 in-(上に、中に)とラテン語の cadere(落ちる)から成り立っています。「何かが自分の上に落ちてくること」から「降りかかること」、さらに「出来事の発生」へと意味が発展し、現在ではその「発生率」を指すようになりました。同じ cadere(落ちる)の語根を持つ関連語には、incident(出来事、事件)や accident(事故)があります。
派生語・ファミリー
incidenceの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
incidence は病気や犯罪など特定の事象が起きる頻度や発生率を、occurrence は単に何かが起こること自体やその出来事を、rate は一定の基準に対する割合や速度を表します。
よくある間違い
× I saw a terrible incidence on the highway. ○ I saw a terrible incident on the highway. → incidence は「発生率」や「頻度」を表します。具体的な「出来事」や「事件」を指す場合は incident を使います。
× The incidence for diabetes is rising. ○ The incidence of diabetes is rising. → 「〜の発生率」と言う時は前置詞 of を使います。for を使うと不自然な表現になるので注意しましょう。
コラム
豆知識
incidence の語源であるラテン語の cadere(落ちる)は、多くの重要な英単語を生み出しました。例えば、偶然に「落ちてくる」ものは accident(事故)、物事が同時に「落ちてくる」ことは coincide(同時に起きる)となります。語根を意識すると、関連語のニュアンスが掴みやすくなります。
リアルな使われ方
医療や公衆衛生の分野では、incidence(新たな発症率)と prevalence(有病率:ある時点での患者の割合)が厳密に使い分けられます。ニュース記事で「The incidence of the disease is rising」とあれば、新たに病気にかかる人が増えているという最新の動向を伝えています。
映画・音楽での使われ方
医療ドラマ『Grey's Anatomy(グレイズ・アナトミー)』などの作品では、医師たちが患者の症状や病気の傾向を議論する際に incidence という単語が頻繁に使われます。プロフェッショナルな現場の緊迫感や、客観的なデータを重視する姿勢を演出するのに欠かせない言葉です。
イディオム・定型句
租税帰着、税負担の配分
“The tax incidence falls heavily on the middle class.”
入射角
“The angle of incidence equals the angle of reflection.”
発生率、発症率
“The incidence rate of the virus is alarming.”
incidenceを使った会話例
健康に関するニュースについて、オフィスで同僚と
Did you see the news about the high incidence of flu this year?
Yes, it is quite concerning. The rate of infection is really high.
I heard the incidence is especially high among young children.
That makes sense. Schools are places where a single incident can spread the virus quickly.
We should be careful to reduce the incidence of illness in our office.
Absolutely. Let's make sure everyone uses hand sanitizer regularly.
文化的背景
欧米のニュースや公的なレポートでは、社会問題や健康リスクを客観的なデータで論じることが好まれるため、incidence は非常に頻繁に登場します。英米間で意味や使い方に大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. incidence とは?
病気や犯罪などの特定の事象が、どのくらいの頻度で発生するかを示す「発生率」のことです。『The incidence of crime is decreasing.(犯罪の発生率は低下している)』のように使います。
Q. incidence と incident の違いは?
incidence は「発生率」や「頻度」という割合や傾向を表します。一方の incident は「出来事」や「事件」そのものを指し、『a minor incident(ちょっとした事件)』のように具体的な事象に使います。
Q. incidence は日常会話でも使いますか?
日常会話よりも、ニュース、医療、学術的な文脈でよく使われます。『a high incidence of asthma(喘息の高い発症率)』のように、客観的なデータや傾向を語る場面で頻出するフォーマルな単語です。
Q. incidence を簡単な言葉で言い換えると?
文脈によりますが、一般的な「発生の頻度」であれば frequency に言い換えられます。『The frequency of the disease』とすると、少し柔らかい表現になります。
Q. incidence を使った専門的な表現はありますか?
経済学の用語で『tax incidence(租税帰着)』があります。『The tax incidence falls on consumers.』のように、税金の負担が最終的に誰にふりかかるかを表す際に使われる定型表現です。
CHECK QUIZ
Q: 「高速道路で恐ろしい事件を見た」の自然な表現は?
Q: 「犯罪の発生率」を表す正しい表現は?
Q: 「tax incidence」が意味する内容は?