coerce

  • ()強制する、強要する
UK/koʊˈɜrs/

発音のコツ

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coerce の発音は /koʊˈɜːrs/ です。最初の「co」は「コウ」と二重母音で発音し、続く「erce」の「ɜːr」にアクセントを置きます。舌を丸めながら喉の奥で「アー」と長く響かせ、最後に「s」の音で息を摩擦させます。「コエース」という平坦なカタカナ発音にならないよう、R の音とアクセントの位置に注意しましょう。

活用形

三単現
coerces
進行形(-ing)
coercing
過去形
coerced
過去分詞
coerced

コアイメージ

力や脅しを用いて、相手の意思に反して無理やり何かをさせることがコアイメージです。不当な圧力や脅迫によって、相手に行動を強制する場面で使います。

coerceの意味・例文

動詞

他動詞

強制する、強要する

To persuade someone forcefully to do something that they are unwilling to do.

ニュース

The suspect was coerced into making a false confession.

容疑者は虚偽の自白を強要されました。

coerce A into doing で「Aに〜することを強要する」という頻出の形です。

ビジネス

Employees should not be coerced into working overtime.

従業員に時間外労働を強制するべきではありません。

職場での不当な圧力や強制を表現する際にも使われます。

アカデミック

The dictator coerced the citizens to vote for him.

独裁者は市民に自分へ投票するよう強制しました。

coerce A to do の形も使われますが、into doing の方が一般的です。

日常会話

I don't want to feel coerced into making a quick decision.

急いで決断するよう強要されたくありません。

心理的な圧力を受けている感覚を表すのにも適しています。

語源

ラテン語の接頭辞 co-(完全に)と arcere(閉じ込める、抑える)から成り立っています。相手を完全に包囲して逃げ道をなくし、言うことを聞かせるという成り立ちから、現在の「脅して強制する」という意味に発展しました。同じ arcere の語根を持つ関連語には、exercise(外へ追い出す→運動する)があります。

派生語・ファミリー

名詞coercion
形容詞coercive

coerceの使い方

よく使う組み合わせ

coerce someone into (人を〜するよう強要する)attempt to coerce (強要しようと試みる)illegally coerce (不法に強要する)feel coerced (強制されていると感じる)easily coerce (簡単に強要する)

使い分け

coerce は脅しや圧力を用いて無理やり従わせ、force は物理的・心理的な力でやむを得ずさせ、compel は規則や状況などの強い力で義務的にさせます。

He coerced the witness into lying.

脅しや不当な圧力で無理やり嘘をつかせるニュアンスです。

The rain forced us to cancel the game.

物理的・心理的な力や状況によってやむを得ずさせるニュアンスです。

The law compels employers to pay minimum wage.

規則や状況の強い力によって義務としてさせるニュアンスです。

よくある間違い

× They coerced him to signing the contract. ○ They coerced him into signing the contract. → coerce は into + 動名詞(-ing)の形をとるのが最も一般的です。

× The boss used coerce to make them work. ○ The boss used coercion to make them work. → coerce は動詞であり、名詞として「強制」と言いたい場合は coercion を使います。

コラム

豆知識

coerce はラテン語の「共に完全に(co-)」と「閉じ込める(arcere)」を語源に持ちます。相手を完全に包囲して逃げ道をなくし、言うことを聞かせるというイメージが、現代の「脅迫や圧力で強要する」という重い意味につながっています。

リアルな使われ方

ニュース報道では、警察による「強制的な自白」を coerced confession と表現することがよくあります。また、職場でのパワハラや不当な圧力を説明する際にも、feel coerced into...(〜するよう強要されたと感じる)というフレーズが頻出します。

映画・音楽での使われ方

犯罪捜査を描いた海外ドラマ『Law & Order』などの法廷シーンでは、coerced confession(強要された自白)や coercion(強制)という単語が頻繁に登場します。証拠の能力を争う重要な法廷用語として使われています。

イディオム・定型句

定型句under coercion

強制されて、脅されて

He signed the document under coercion.

定型句coercive control

支配的な強制

The new law criminalizes coercive control in relationships.

coerceを使った会話例

弁護士事務所で、依頼人と弁護士が打ち合わせ

A

The company is threatening to fire me if I don't sign this new contract.

B

That sounds like they are trying to coerce you into accepting unfair terms.

A

Exactly. I feel like I have no choice. Can they legally force me to do this?

B

No, any agreement signed under coercion is invalid in court.

A

That is a relief. Should I try to persuade them to negotiate?

B

Do not engage with them directly for now. I will handle the communication.

文化的背景

欧米の法律や倫理観において、個人の自由意志(free will)は非常に重んじられます。そのため、coerce(強制する)行為は深刻な権利侵害とみなされ、ビジネスや契約の場でも厳しく非難される対象となります。

よくある質問

Q. coerce とは?

力や脅し、心理的圧力を用いて、相手の意思に反して無理やり何かをさせることです。『He was coerced into signing.(彼は署名を強要された)』のように使います。

Q. coerce と persuade の違いは?

persuade は論理や言葉で相手を納得させて行動を促すのに対し、coerce は脅しや圧力で無理やり従わせます。『I tried to **persuade** him.(彼を説得しようとした)』のように、両者は対義語の関係にあります。

Q. coerce はどのような文型で使われますか?

主に coerce A into doing(Aに〜するよう強要する)の形で使われます。『They coerced her into leaving.(彼らは彼女に退去を強要した)』のように、前置詞 into と動名詞を伴うのが特徴です。

Q. coerce は日常会話でよく使われますか?

どちらかというとフォーマルな表現で、ニュース、法律、政治、ビジネスの文脈でよく登場します。日常会話では『make someone do』や『force someone to do』の方が一般的です。

Q. coerce の名詞形は何ですか?

名詞形は coercion(強制、強要)です。『The testimony was obtained by coercion.(その証言は強制によって得られた)』のように、裁判や報道のニュースで頻繁に耳にする単語です。

CHECK QUIZ

Q: 法律によって義務として「強制される」場合、最適な動詞は?

Q: 「彼らは彼に嘘をつくよう強要した」の自然な表現は?

Q: 「署名は強制の下で行われた」の空欄に入る適切な語は? "The signature was made under ( )."