acquiesce
- (動)(不本意ながら)従う、黙認する、承諾する
コアイメージ
「不満や反論があっても抵抗をやめて、静かに受け入れる」がコアイメージ。心からの賛成ではなく、「渋々従う」「黙認する」という消極的な同意のニュアンスで使います。
acquiesceの意味・例文
動詞
(不本意ながら)従う、黙認する、承諾する
to accept, comply, or submit tacitly or passively; to agree without protesting
Despite her reservations, she acquiesced to the committee's final decision.
懸念はあったものの、彼女は委員会の最終決定に渋々従った。
acquiesce to 〜 で「〜に渋々従う」という定番の形です。
The company eventually acquiesced to the union's demands to avoid a strike.
ストライキを避けるため、会社は最終的に組合の要求を黙認した。
eventually(最終的に)と一緒に使われ、「粘った末に折れる」状況によく合います。
The government refused to acquiesce to international pressure regarding its trade policies.
政府は貿易政策に関する国際的な圧力に屈することを拒否した。
refuse to acquiesce(黙って従うことを拒否する=抵抗する)という否定の文脈でも頻出します。
Historically, marginalized groups were often forced to acquiesce in oppressive laws.
歴史的に、社会的弱者は抑圧的な法律に黙従させられることが多かった。
伝統的な英語では acquiesce to ではなく acquiesce in が使われることも多く、特に「状況・体制」を受け入れる際に好まれます。
I didn't want to eat out, but I acquiesced to my family's wishes.
外食はしたくなかったが、家族の希望に渋々同意した。
日常会話ではやや硬い表現ですが、あえて使うことで「仕方なく付き合ってあげた」感を強調できます。
語源
ラテン語の「ad-(〜へ)」と「quiescere(静かになる、休む)」が組み合わさってできた単語です。英単語の「quiet(静かな)」と同じ語根を持っています。文句を言うのをやめて「静かに」なり、相手の要求や状況を受け入れるというストーリーから、「黙認する」「渋々従う」という意味になりました。
派生語・ファミリー
acquiesceの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
agree は一般的な「賛成する・意見が一致する」でポジティブな同意も含まれます。comply は規則や命令などに「従う・遵守する」という行動に焦点が当たります。acquiesce は「本当は嫌だが、反論せずに黙って受け入れる」という心理的な妥協・黙認のニュアンスが強いです。
“He acquiesced to the plan because he was too tired to argue.”
→ 議論するのに疲れて、本当は不満だが渋々受け入れている状態。
“I completely agree with your brilliant idea.”
→ 意見が一致しており、ポジティブに賛同している状態。
“All employees must comply with the safety regulations.”
→ ルールや要求に対して、定められた通りに行動し従うこと。
よくある間違い
他動詞として直接目的語をとってしまう誤用(× acquiesce the rule → ○ acquiesce to/in the rule)。acquiesce は自動詞なので、必ず前置詞の to や in が必要です。
「心からの賛成」の場面で使ってしまう誤用。acquiesce には「不本意ながら」「仕方なく」という消極的なニュアンスが含まれるため、喜んで賛成する場合には agree や support を使うべきです。
コラム
豆知識
語源に「quiet(静か)」が含まれていることを知っていると、この単語の持つ「文句を言わずに(静かに)従う」というコアイメージが掴みやすくなります。ちなみに、名詞形の acquiescence(黙認)は、法律用語として「権利侵害を知りながら長期間放置すること(=黙示の同意)」という意味でも使われます。
リアルな使われ方
日常会話で「渋々従う」と言いたい時は、give in(折れる)や go along with(調子を合わせる、賛同する)の方が自然です。acquiesce はフォーマルな響きがあるため、ニュース記事での政治的妥協、ビジネスでの契約交渉、または小説などの文学的な表現としてよく登場します。
映画・音楽での使われ方
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』で、キャプテン・バルボッサが言い放つ「I am disinclined to acquiesce to your request.(お前の要求に同意する気はない)」というセリフが非常に有名です。あえて回りくどく、知的な嫌味を含んだこの表現は、英語圏でネットミームとしても使われています。
覚え方・ゴロ合わせ
「悪(ac)意、イエス(quiesce)と黙認する」 明らかに悪意のある要求なのに、反論できずに「イエス」と渋々受け入れてしまう(黙認する)イメージで覚えましょう。
CHECK QUIZ
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