thorn
- (名)とげ、針
- (名)悩みの種、厄介者
発音のコツ
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thorn の発音は /θɔːrn/ です。最初の「th」は、上下の前歯で舌先を軽く挟み、隙間から「ス」と息をこすり出すように発音します。続く「or」は、唇を丸めて「オー」と長く伸ばしつつ、舌先をどこにも触れさせずに喉の奥へ引き込んで「r」の音を作ります。最後の「n」は舌先を上の歯茎の裏にしっかり当てて鼻から音を抜きます。
活用形
- 複数形
- thorns
コアイメージ
鋭く突き出た植物の「とげ」がコアイメージです。物理的なとげだけでなく、精神的な苦痛や人を悩ませる厄介な問題を表現する時にも使います。
thornの意味・例文
名詞
とげ、針
A stiff, sharp-pointed woody projection on the stem or other part of a plant.
She pricked her finger on a rose thorn.
彼女はバラのとげで指を刺しました。
prick one's finger on a thorn で「とげで指を刺す」となります。
Many desert plants have thorns to protect themselves from herbivores.
多くの砂漠の植物は草食動物から身を守るためにとげを持っています。
生物学的な防衛メカニズムを説明する際によく使われます。
The boy was treated for a thorn stuck deep in his foot.
その少年は足の奥深く刺さったとげの治療を受けました。
stuck in で「〜に刺さって抜けない」状態を表します。
悩みの種、厄介者
A source of continuous annoyance or trouble.
The outdated software has been a thorn in our side for months.
その古いソフトウェアは数ヶ月間、私たちの悩みの種です。
a thorn in one's side は非常によく使われるイディオムです。
That neighbor is a real thorn in my flesh.
あの隣人は本当に私の悩みの種です。
flesh を使ったバリエーションも日常的に見られます。
The rebel group remains a thorn for the current administration.
その反政府勢力は現政権にとって依然として厄介な存在です。
政治や社会問題の文脈でも厄介な存在を指して使われます。
語源
thorn は古英語の þorn(とげ)に由来し、もともとは「鋭く刺すもの」を意味していました。そこから物理的な植物のとげを指すようになり、やがて「人を悩ませる厄介な問題」という比喩的な意味へと発展しました。同じ「突き刺す」という語源を持つ関連語には、drill(ドリルで穴を開ける)があります。
派生語・ファミリー
thornの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
thorn は主に木や枝に生える固く鋭いとげを、spike は金属や靴底などの長く尖った突起物を、prickle は葉や茎の表面にある細かくチクチクするとげを指します。
“The runner wore shoes with metal spikes.”
→ 人工物によく見られる長く鋭い突起物です。
“This cactus is covered in tiny prickles.”
→ 表面にある細かくてチクチク刺激するようなとげです。
よくある間違い
× I got a spike in my finger from the rose. ○ I got a thorn in my finger from the rose. → バラなどの植物の「とげ」には thorn を使います。spike は金属の突起物などに使われます。
× He is a thorn in my mind. ○ He is a thorn in my side. → 「悩みの種」と言いたい場合、in my mind ではなく in my side という定型句を使います。
コラム
豆知識
英語のアルファベットにはかつて「Þ(ソーン)」という文字が存在しました。これは古英語や中英語で「th」の音を表すために使われていたルーン文字で、名前の通り「とげ」のような形をしていました。活版印刷の普及とともに「th」に置き換わりましたが、アイスランド語では現在も使われています。
リアルな使われ方
ネイティブの日常会話では、常に不満や問題を引き起こす人や物事を a thorn in my side(脇腹に刺さったとげ)と表現します。常にチクチクと痛んで気になってしまうという感覚から生まれた、ビジネスでもカジュアルでも使える非常に便利なイディオムです。
映画・音楽での使われ方
1988 年にアメリカのロックバンド、ポイズン(Poison)がリリースしたバラード曲『Every Rose Has Its Thorn』は全米 1 位の大ヒットを記録しました。恋愛の美しさとそれに伴う痛みを歌ったこの曲は、ことわざをそのままタイトルにした代表的な例として今も愛されています。
イディオム・定型句
美しいものにはとげがある
“Everyone said every rose has its thorn.”
悩みの種、目の上のたんこぶ
“The rival company is a thorn in our side.”
非常な苦難、いばらの冠
“He wore his responsibilities like a crown of thorns.”
thornを使った会話例
週末の庭で、夫婦がガーデニングをしながら
Ouch! I just pricked my thumb on a thorn.
Are you okay? Let me see if the thorn is still stuck in there.
I think I got it out. These rosebushes are beautiful, but they can be a real pain.
Well, every rose has its thorn, right? We should wear thicker gloves.
You're right. By the way, the weeds in the back are becoming a thorn in my side.
I will clear them out after we finish pruning these branches.
文化的背景
キリスト教の伝統において、「いばらの冠(a crown of thorns)」はイエス・キリストが十字架に架けられる際に被らされたもので、苦難や自己犠牲の象徴として英語圏の文化に深く根付いています。英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. thorn とは?
鋭く突き出た植物の「とげ」を指す名詞です。『I pricked my finger on a thorn.(とげで指を刺した)』のように物理的なとげを表すほか、精神的な痛みを伴う「悩みの種」という意味でも使われます。
Q. 「とげが刺さる」は英語でどう言いますか?
get a thorn in 〜 や have a thorn stuck in 〜 と表現します。『I got a thorn in my foot.(足にとげが刺さった)』のように言い、抜く時は remove や pull out を使います。
Q. thorn と thorny の違いは?
thorn は「とげ」という名詞で、thorny は「とげのある」「厄介な」という形容詞です。『It is a thorny issue.(それは厄介な問題だ)』のように、ビジネスで解決が難しい課題によく使われます。
Q. Every rose has its thorn とはどういう意味ですか?
「どんなに美しいバラにもとげがある」から転じて、「完璧に見えるものにも必ず欠点や悪い面がある」という有名なことわざです。『Don't be sad; every rose has its thorn.』と相手を慰める時にも使います。
Q. thorn の発音の注意点は?
最初の th は舌先を軽く噛んで息を出す /θ/ の音です。続く or は口を丸めて「オー」と伸ばしながら舌を巻く /r/ の音になります。『I avoided the thorn.』のように発音練習してみましょう。
CHECK QUIZ
Q: 「サボテンの表面にある細かいチクチクしたとげ」に最適な単語は?
Q: 「彼は私たちの悩みの種だ」の自然な表現は?
Q: 「それは厄介な問題だ」の空欄に入る語は? It is a ( ) issue.