grasp

  • ()しっかり握る、つかむ
  • ()把握する、理解する
  • ()握ること、理解力
UK/græsp/

発音のコツ

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grasp はアメリカ英語で「græsp」と発音します。最初の「gr」は舌を丸めて「r」の音を作りながら濁らせます。母音の「æ」は、口を横に引きながら「ア」と「エ」の中間の音を長めに出すのがコツです。最後の「sp」は母音を入れず、息の音だけで「スプ」と軽く抜くように発音しましょう。イギリス英語では「ア」に近い「grɑːsp」となります。

活用形

三単現
grasps
進行形(-ing)
grasping
過去形
grasped
過去分詞
grasped
複数形
grasps

コアイメージ

対象をしっかりと手で握り、自分のものにすることがコアイメージです。物理的になにかを強く握る時や、複雑な状況や意味を完全に理解・把握したい時に使います。

graspの意味・例文

動詞

他動詞

しっかり握る、つかむ

To take a firm hold of somebody or something.

日常会話

He grasped her hand to help her stand up.

彼は彼女が立ち上がるのを助けるために、彼女の手をしっかり握りました。

落とさないように力を込めて握るニュアンスです。

ニュース

The rescuer grasped the rope and pulled the man to safety.

救助隊員はロープを握りしめ、その男性を安全な場所へ引き上げました。

命綱や道具を強くつかむ緊迫した場面で使われます。

フォーマル

She firmly grasped the steering wheel to avoid the obstacle.

彼女は障害物を避けるためにハンドルをしっかりと握りました。

firmly を添えることで、より強い握りを表現できます。

他動詞

把握する、理解する

To fully understand a complex fact or idea.

ビジネス

It took me a while to grasp the overall project plan.

プロジェクトの全体計画を把握するのに少し時間がかかりました。

複雑な仕組みや全体像を自分のものにする感覚です。

アカデミック

Students must grasp the basic concepts before moving forward.

学生は先に進む前に基本概念を理解しなければなりません。

学術的な理論やルールを完全に理解する際に最適です。

日常会話

I simply cannot grasp why he made such a decision.

彼がなぜそんな決断をしたのか、私にはどうしても理解できません。

相手の意図や状況が腑に落ちない時に否定形でよく使います。

名詞

countable / uncountable

握ること、理解力

A firm hold or grip, or a complete understanding of something.

ビジネス

She has a excellent grasp of the current market trends.

彼女は現在の市場動向を非常によく理解しています。

a good grasp of で「〜をよく理解している」という定番表現です。

アカデミック

The ultimate truth is beyond human grasp.

究極の真理は人間の理解を超えています。

beyond one's grasp で「理解が及ばない」ことを示します。

日常会話

The victory slipped from our grasp in the final minute.

最後の1分で勝利が私たちの手からこぼれ落ちました。

手に入りそうだったものが逃げていく比喩的な表現です。

語源

grasp の語源は、古英語で「手探りする」を意味する graspe やゲルマン語系の grap(つかむ)に遡ります。手でしっかりと物を握り込むという物理的な動作から、頭の中で物事の全体像を捉えて「完全に理解する・把握する」という比喩的な意味へと発展しました。同じ語根を持つ身近な関連語には、素早くつかみ取ることを表す grab(つかむ)があります。

派生語・ファミリー

形容詞graspable

graspの使い方

よく使う組み合わせ

grasp the concept (概念を把握する)grasp the situation (状況を把握する)a firm grasp (確かな理解)firmly grasp (しっかりと握る)grasp an opportunity (チャンスをつかむ)

使い分け

grasp は力を込めて握りしめるか完全に理解し、hold は単に手で支えて持ち、grip は滑り落ちないようにより強く固定して握るニュアンスです。

He grasped the meaning of the poem.

手で包み込むように握る動作や、物事の全体像を完全に把握するニュアンスです。

Please hold my bag for a moment.

特別な力を入れず、単に物を手で支えて持っている静的な状態を表します。

The tires grip the wet road well.

摩擦を効かせて滑らないように、非常に強くガッチリとつかむニュアンスです。

よくある間違い

× She is grasping a bag. ○ She is holding a bag. → 単に手に持っている状態は hold を使います。grasp は力を込めて握りしめる動作です。

× I couldn't grasp about the main point. ○ I couldn't grasp the main point. → 動詞の grasp は他動詞なので、about などの前置詞を挟まずに直接目的語をとります。

コラム

豆知識

生まれたばかりの赤ちゃんが、手のひらに触れたものを無意識にぎゅっと握りしめる反射動作を、医学用語で「palmar grasp reflex(手掌把握反射)」と呼びます。人間が生まれながらにして持っている「つかむ」という本能的な動作に、この単語が使われています。

リアルな使われ方

ビジネスシーンで、相手の意図を完全に理解したことを伝える際、「I grasp your point.(おっしゃることは把握しました)」と表現します。単なる I understand. よりも「全体像や背景まで深く納得した」という強いニュアンスが伝わる、非常に実用的なフレーズです。

映画・音楽での使われ方

映画『スター・ウォーズ』シリーズなどのSFやファンタジー作品では、悪役が「The universe is within my grasp!(宇宙は我が手中にあり!)」と叫ぶシーンが定番です。ここでの grasp は単なる握力ではなく、対象を完全にコントロールする「支配」や「権力」を意味しています。

イディオム・定型句

ことわざGrasp all, lose all.

すべてをつかもうとすれば、すべてを失う

He tried to manage three projects at once, but grasp all, lose all.

定型句beyond one's grasp

手の届かない、理解を超えている

The advanced mathematics was completely beyond my grasp.

イディオムgrasp at straws

藁にもすがる思いでいる

He is just grasping at straws trying to save the failing company.

graspを使った会話例

プロジェクト会議の後に、オフィスで同僚と

A

Did you grasp the new system's requirements during the meeting?

B

Not entirely. Honestly, some of the technical details were beyond my grasp.

A

It is quite complex. I can help you get a firm grasp of the basics.

B

Thank you. I was grasping at straws when they talked about the database structure.

A

Don't worry. Once you grasp the core concept, it makes perfect sense.

B

I appreciate it. I want to make sure I get a good grip on my tasks.

文化的背景

英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。英語圏のビジネスや教育の場では、「単なる知識(knowledge)」よりも「物事の仕組みや全体像を深く理解していること(grasp)」がより高く評価される傾向にあり、面接や評価の場面でよく登場する重要な概念です。

よくある質問

Q. grasp とは?

対象をしっかり握ること、または物事を完全に理解することです。『I finally grasped the rules.(やっとルールを把握した)』のように、苦労して自分のものにする場面で使います。

Q. grasp と understand の違いは?

understand は一般的な「理解」を表しますが、grasp は複雑な全体像や難しい概念を「苦労して完全に自分のものにする(把握する)」というニュアンスが強くなります。『He grasped the complex theory.(彼はその複雑な理論を把握した)』のように使います。

Q. 名詞としての grasp はどう使いますか?

「理解力」や「把握」という意味で、have a good grasp of 〜(〜をよく理解している)の形で頻繁に使われます。『She has a good grasp of English grammar.(彼女は英文法をよく理解している)』はビジネスや学術で定番の表現です。

Q. grasp を使った有名なイディオムはありますか?

『grasp at straws』という表現があり、「藁にもすがる思いでいる」という意味です。『He was grasping at straws to save his business.(彼は事業を救うため藁にもすがる思いだった)』のように、絶望的な状況での必死の努力を表します。

Q. grasp はビジネスメールで使えますか?

とてもよく使われます。状況や意図を理解したことを示す際に、understand よりも深い理解をアピールできます。『I grasp the severity of the issue.(問題の深刻さを把握しております)』のようにフォーマルな場面に最適です。

CHECK QUIZ

Q: 崖から落ちそうな人を助けるため、手を「強く握る」のに最適な動詞は?

Q: 「彼は経済学をよく理解している」の自然な表現は?

Q: 「grasp at straws」が表す状況として最も適切なものは?