cohere
- (動)筋が通る、首尾一貫する
- (動)密着する、結合する
- (動)団結する、まとまる
発音のコツ
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cohere は後半の「here」にアクセントを置きます。最初の「co」は「コウ」と二重母音で発音し、続く「here」は舌を引いて R の音を響かせながら「ヒア(ル)」のように発音します。カタカナの「コヒア」と平坦にならないよう、強弱のリズムと R の音韻に注意しましょう。
活用形
- 三単現
- coheres
- 進行形(-ing)
- cohering
- 過去形
- cohered
- 過去分詞
- cohered
コアイメージ
複数の要素がぴったりとくっついて、一つのまとまりや意味をなすことがコアイメージです。物理的に密着する時や、議論・文章などの論理が一貫して筋が通っている時に使います。
cohereの意味・例文
動詞
筋が通る、首尾一貫する
to be clear, logical, and form a united whole
The author's arguments fail to cohere.
著者の主張は一貫性を欠いています。
論文や文章の論理が破綻している時に使います。
Our marketing strategy must cohere with the overall vision.
私たちのマーケティング戦略は、全体のビジョンと一致していなければなりません。
cohere with で「〜と一致する、調和する」という意味になります。
His testimony did not cohere with the known facts.
彼の証言は既知の事実と合致しませんでした。
証拠や事実関係の整合性を問う場面で頻出します。
密着する、結合する
to stick or hold together in a mass
The particles cohere to form a solid mass.
粒子が結合して固体を形成します。
科学的な文脈で物質がくっつく現象を説明します。
The wet sand began to cohere.
濡れた砂が固まり始めました。
バラバラのものが一つにまとまっていく様子を表します。
The ingredients must cohere before baking.
焼く前に材料がしっかりとまとまっていなければなりません。
製造工程などで材料がなじむことを指します。
団結する、まとまる
to form a united group
The diverse team started to cohere after the project launch.
多様なチームは、プロジェクト開始後にまとまり始めました。
人々が一つの目標に向かって結束する過程を示します。
The nation failed to cohere during the crisis.
その国は危機の間に団結することができませんでした。
国家や社会が一つにまとまるかどうかの文脈で使われます。
A society must cohere around shared values.
社会は共有する価値観を中心に団結しなければなりません。
cohere around で「〜を中心にまとまる」と表現します。
語源
cohere は接頭辞 co-(共に)と haerere(くっつく、粘着する)から成り立っています。複数のものが「共にくっつく」という成り立ちから、物理的に密着するという意味になり、さらに考えや要素が矛盾なくまとまる=「筋が通る」という意味へ発展しました。同じ haerere の語根を持つ関連語には adhere(固守する)があります。
派生語・ファミリー
cohereの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
cohere は要素が論理的・物理的にまとまりを成し、bond は感情や化学的な結びつきを強め、unite は共通の目的のために一つになります。
よくある間違い
× The glue coheres the broken pieces. ○ The broken pieces cohere with the glue. → cohere は自動詞なので、直接目的語をとらず「(主語が)くっつく・まとまる」という意味で使います。
× His argument is not cohere. ○ His argument is not coherent. → be動詞の後に形容詞として置く場合は、派生語の coherent(首尾一貫した)を使います。
コラム
豆知識
cohere の語根である haerere(くっつく)は、粘着テープの adhesive(接着剤)や、ためらいを意味する hesitate(心がくっついて離れない状態)など、多くの英単語の起源となっています。語源を知ると、物理的な粘着から心理的な状態まで繋がっている面白さが分かります。
リアルな使われ方
ネイティブはプレゼンや文章の構成を評価する際によくこの語彙群を使います。動詞の cohere より、形容詞の coherent(筋が通っている)の方が頻繁に登場し、「a coherent strategy(一貫した戦略)」のようにビジネスの定型表現として使われます。
映画・音楽での使われ方
SF 映画『Coherence(邦題:ランダム 存在の確率)』(2013 年)は、彗星の接近によってパラレルワールドが交錯し、現実の「一貫性」が崩壊していく恐怖を描いた作品です。タイトル自体が、物語の論理的整合性や現実のまとまりを暗示しています。
イディオム・定型句
まとまって全体を構成する
“The various elements finally cohere into a whole.”
〜を中心に団結する
“The community began to cohere around the new idea.”
cohereを使った会話例
大学の図書館で、学生同士が論文について話し合う
How is your research paper going?
I have a lot of data, but my arguments fail to cohere.
Maybe you should write an outline first. It helps ideas cohere into a logical structure.
That makes sense. Right now, the chapters feel entirely separate.
You want them to unite under one main thesis.
Exactly. I will re-read everything and make sure each part coheres with the whole.
文化的背景
学術界やビジネスシーンにおいて、論理の飛躍がない「coherence(一貫性)」は非常に高く評価されます。日常会話よりもフォーマルな文書やプレゼンテーションで好まれる傾向があります。英米間で発音や用法に大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. cohere とは?
物理的に密着することや、論理が筋道立って一貫することを指します。『The theory does not cohere with the facts.(その理論は事実と一致しない)』のように使います。
Q. cohere と adhere の違いは?
cohere は複数の要素が「互いにまとまる」こと、adhere はある物が別の物に「くっつく・固守する」ことです。『adhere to the rules(規則に従う)』のように使います。
Q. cohere の名詞形は何ですか?
coherence(論理などの一貫性)と cohesion(物理的・集団的な結合)の 2 つがあります。『lack of coherence(一貫性の欠如)』は論文の評価などでよく使われます。
Q. cohere は会話でよく使われますか?
日常会話よりも、学術論文やビジネスでの論理的整合性を問うフォーマルな場面で好まれます。会話では『It makes sense.(筋が通っている)』の方が一般的です。
Q. cohere を使った言い回しは?
前置詞 with や into と一緒に使われることが多いです。『The details cohere into a clear picture.(詳細がまとまって全体像が明確になる)』のように変化や結果を表せます。
CHECK QUIZ
Q: チームのメンバーが「感情的に強く結びつく」のに最適な動詞は?
Q: 「彼の証言は事実と一致しない」の自然な表現は?
Q: 空所に入る適切な語は?「Her explanation was completely ( ).」