brink
- (名)瀬戸際、寸前
- (名)(崖などの)縁、水際
発音のコツ
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brink は最初の「b」で唇をしっかり閉じてから破裂させ、「r」で舌を丸めて音を出します。母音の「i」は日本語の「イ」よりも少し口をリラックスさせ、「エ」に近い短い音になります。後半の「nk(ŋk)」は、鼻から息を抜く「ン」の後に、喉の奥で軽く「ク」と弾くように発音するのが自然に聞こえるコツです。
活用形
- 複数形
- brinks
コアイメージ
何かが起こる直前の「崖っぷち」や「瀬戸際」がコアイメージです。主に、戦争や崩壊などの破滅的な事態、あるいは重大な変化が今にも起きそうな時に使います。
brinkの意味・例文
名詞
瀬戸際、寸前
A point at which something, typically something unwelcome, is about to happen.
The two countries are on the brink of war.
その両国は戦争の瀬戸際にあります。
on the brink of の形で、危険な事態の直前を表します。
The company was pushed to the brink of bankruptcy.
その会社は倒産の寸前まで追い詰められました。
push to the brink で「限界まで追い詰める」という意味になります。
Many species are on the brink of extinction today.
今日、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。
on the brink of extinction(絶滅の危機)は頻出表現です。
She seemed to be on the brink of tears.
彼女は今にも泣き出しそうに見えました。
感情が溢れ出る寸前の状態にも使えます。
(崖などの)縁、水際
The extreme edge of land before a steep drop or a body of water.
He stood at the brink of the cliff.
彼は崖の縁に立っていました。
崖など、急に落ち込んでいる場所の端を指します。
The trees grew right on the brink of the river.
木々は川の水際ぎりぎりに生えていました。
川や湖などの水辺の境界線を表す際にも使われます。
We camped near the brink of the deep gorge.
私たちは深い渓谷のふちの近くでキャンプをしました。
落ちる危険が伴うような高所の端を強調します。
語源
brink は中英語の brink(水辺の縁)に由来し、古ノルド語の brekka(急斜面)と同じ語源を持ちます。もともとは崖や川などの「物理的な急斜面の端」を指していましたが、そこから落ちる直前の危うい状態を連想させ、現代では「危険や重大な変化の瀬戸際」という比喩的な意味に発展しました。関連語には bank(土手)があります。
派生語・ファミリー
brinkの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
brink は危険や重大な変化が起きる直前の危うい状態を、edge は物理的な物の端や境界線を、verge は今にも何かが起こりそうな状態をやや客観的に表します。
よくある間違い
× The company is in the brink of bankruptcy. ○ The company is on the brink of bankruptcy. → 崖や境界線の上にいるイメージから、前置詞は in ではなく on を使います。
× She was on the brink of cry. ○ She was on the brink of crying. → of は前置詞なので、直後に動詞を置く場合は動名詞(-ing形)にする必要があります。
コラム
豆知識
政治用語の brinkmanship(瀬戸際政策)は、1956年にアメリカのジョン・フォスター・ダレス国務長官が「戦争の瀬戸際(brink)まで行く能力」の重要性を説いたことに由来します。現在では、ビジネスのハードな交渉術を指す言葉としても定着しています。
リアルな使われ方
ネイティブは日常会話で、感情が限界に達している時に on the brink of tears(今にも泣きそう)や on the brink of a nervous breakdown(神経衰弱の寸前)という表現をよく使います。大きな危機だけでなく、個人の精神的な限界を示す際にも便利です。
映画・音楽での使われ方
2015年のアメリカのコメディドラマ『The Brink』は、第三次世界大戦の「瀬戸際」にある世界を舞台に、政府高官たちが危機を回避しようと奮闘するブラックコメディです。タイトルがまさに世界的な危機的状況を表しています。
イディオム・定型句
〜の瀬戸際で、〜の寸前で
“The country is on the brink of a major crisis.”
人を限界まで追い詰める
“The relentless stress pushed him to the brink.”
危機的状況からの生還、回復
“They managed to bring the business back from the brink.”
brinkを使った会話例
水曜の午後、オフィスで同僚と
Did you hear the news? The competitor is on the brink of bankruptcy.
Really? I knew they were struggling, but I didn't think they were on the verge of shutting down completely.
Apparently, their recent product failure pushed them to the brink.
That's a shame. They used to be such a successful company.
Yes, but they might still be brought back from the brink if they find a buyer.
I hope so. It would be terrible for the industry if they collapse.
文化的背景
冷戦時代のアメリカ外交において、相手の譲歩を引き出すためにあえて戦争の瀬戸際まで緊張を高める戦略がとられ、これを brinkmanship(瀬戸際外交)と呼びました。現在でも政治やビジネスのハードな交渉術を表す言葉として、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. brink とは?
何かが起きる直前の「崖っぷち」や「瀬戸際」を意味する名詞です。『The company is on the brink of collapse.(その会社は崩壊の瀬戸際にある)』のように、主に危機的な状況で使われます。
Q. brink と verge の違いはなんですか?
どちらも「〜の寸前」を意味しますが、brink の方が破滅的で危険なニュアンスが強いです。肯定的な文脈では『on the verge of success(成功の寸前)』のように verge を使うのが自然です。
Q. on the brink of の後にはどんな言葉が来ますか?
war(戦争)、collapse(崩壊)、extinction(絶滅)、disaster(大惨事)など、ネガティブで重大な名詞がよく続きます。『on the brink of war』はニュースで頻出するフレーズです。
Q. on the brink of を別の言葉で言い換えると?
『about to(まさに〜しようとしている)』や『close to(〜に近い)』に言い換えられます。『They are close to bankruptcy.(彼らは倒産に近い)』とすると、より日常的な響きになります。
Q. back from the brink とはどういう意味ですか?
倒産や死などの「危機的な状況から生還・回復すること」を意味する慣用表現です。『The team came back from the brink of defeat.(チームは敗北の淵から立ち直った)』のように使います。
CHECK QUIZ
Q: 「テーブルの端にグラスを置かないで」の自然な表現は?
Q: 「その動物は絶滅の危機に瀕している」の自然な表現は?
Q: 「The stress pushed him to the brink.」の意味は?