wrath
- (名)激怒、憤怒
発音のコツ
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wrath の発音はアメリカ英語で /ræθ/ となります。日本人がつまづきやすいのは「r」と「th」の音です。語頭の「r」は舌をどこにも触れさせず、唇を少し丸めて発音します。続く母音「æ」は口を横に引きながら「ア」と「エ」の中間の音を出します。語尾の「th」は上下の歯で舌先を軽く挟み、隙間から息だけを摩擦させて抜いてください。
活用形
- 複数形
- wraths
- 通常は不可算ですが、特定の怒りの現れを指す場合に複数形になります
コアイメージ
神の怒りや復讐を伴うような、抑えきれないほどの激しい怒りがコアイメージです。単なる腹立ちではなく、深刻な結果や罰を招くほどの並外れた怒りを表現したい時に使います。
wrathの意味・例文
名詞
激怒、憤怒
Extreme anger, especially that which seeks revenge or punishment.
The epic poem describes the wrath of the ancient gods.
その叙事詩は古代の神々の激怒を描写しています。
神話や宗教における神聖な怒りを表す典型的な用法です。
He fled the country to escape the dictator's wrath.
彼は独裁者の激怒から逃れるために国外へ逃亡しました。
権力者からの恐ろしい報復や罰を避ける文脈で使われます。
The king's wrath was feared by all his subjects.
王の激怒はすべての臣民に恐れられていました。
逆らうことのできない圧倒的な力への恐れを表現します。
語源
古英語の wrǣþþu(怒り)に由来します。もともとは「ねじる」「曲げる」という意味を持つ語根に遡り、感情が激しくねじ曲げられ、荒れ狂う様子から「激怒」という意味に発展しました。同じく「ねじる」という語根から派生した関連語には、wreath(花輪、ねじって輪にしたもの)や wring(絞る)があります。
派生語・ファミリー
wrathの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
wrath は神や権力者による復讐や罰を伴うような重厚で激しい怒りを、anger は日常的な不満から生じる一般的な怒りの感情を、fury は理性を失って暴れ回るようなコントロール不能な怒りを表します。
よくある間違い
× He was very wrath about the result. ○ He was very angry about the result. → wrath は名詞なので be 動詞の補語として形容詞のように使うことはできません。形容詞形は wrathful です。
× I felt wrath when I missed the train. ○ I felt anger when I missed the train. → 電車に乗り遅れた程度の日常的な軽いイライラに wrath を使うと、非常に大げさで不自然に聞こえてしまいます。
コラム
豆知識
キリスト教の伝統的な教えである「七つの大罪(Seven Deadly Sins)」の一つに、この wrath(憤怒)が含まれています。他の大罪である pride(傲慢)や greed(強欲)などと並び、人間の魂を滅ぼす危険な感情として古くから戒められてきました。神話や宗教的なテキストで頻出する重みのある単語です。
リアルな使われ方
ネイティブは上司や権力者をひどく怒らせてしまった時に、incur someone's wrath(〜の激怒を買う)という表現を使います。日常的なイライラではなく、「とんでもない雷を落とされる」「ひどい罰を受ける」という深刻な状況をユーモアや恐れを交えて伝える際に便利な定型フレーズです。
映画・音楽での使われ方
ジョン・スタインベックのピューリッツァー賞受賞小説『怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)』は、大恐慌時代のアメリカを舞台に、虐げられた農民たちの怒りや苦難を描いた名作です。タイトルに wrath が使われることで、不条理に対する巨大で抑えきれない怒りが表現されています。
イディオム・定型句
優しい返答は怒りを静める
“Remember that a soft answer turns away wrath.”
〜の激怒を買う
“You do not want to incur his wrath.”
抑圧された人々の激しい怒り
“The novel portrays the grapes of wrath among the poor.”
wrathを使った会話例
月曜の朝、オフィスで同僚と
Did you hear about the massive system failure over the weekend?
Yes. The president was in a blind fury when he found out.
Our team might face his wrath today.
We need to prepare a detailed report to avoid his wrath.
Exactly. Let's hope a soft answer turns away wrath.
I will double-check the error logs right now.
文化的背景
キリスト教文化において、wrath は「七つの大罪(Seven Deadly Sins)」の一つとして数えられ、神の怒り(the wrath of God)という形でも頻繁に言及されます。そのため、単なる感情の爆発ではなく、道徳的な裁きや神聖な罰という重厚なニュアンスを帯びることが多い単語です。
よくある質問
Q. wrath とは?
神や権力者による罰や復讐を伴うような、並外れて激しい怒りのことです。『He faced the wrath of the king.(彼は王の激怒に直面した)』のように、文学やフォーマルな文脈で使われます。
Q. wrath と anger の違いは?
anger は日常的な怒りを表す最も一般的な単語です。一方の wrath は、単なる感情を超えて罰を下すような恐ろしい激怒を指します。『the wrath of nature(大自然の猛威)』のように、圧倒的な力に対して使います。
Q. wrath はどんな場面で使いますか?
日常会話ではあまり使われず、主に文学、歴史、宗教、またはニュースなどの硬い文脈で登場します。日常的な怒りには『I was so angry.(すごく怒っていた)』のように angry を使うのが自然です。
Q. wrath の形容詞形は何ですか?
形容詞形は wrathful(激怒した)です。これもフォーマルな表現で、強い怒りを持って行動する様子を表します。『He is a wrathful person.(彼は激怒しやすい人だ)』のように使います。
Q. wrath を使った有名な表現はありますか?
『the grapes of wrath(怒りの葡萄)』という表現が有名です。聖書に由来し、不当な扱いに対する民衆の激しい怒りを意味します。『The grapes of wrath are growing.(人々の怒りが高まっている)』のように使います。
CHECK QUIZ
Q: 「理性を失って暴れ回るような怒り」を表すのに最適な名詞は?
Q: 「社長の激怒を買う」の自然な英語表現は?
Q: 「He was highly wrath.」という文が誤っている理由は?