up
- (副)上へ、上方に
- (副)完全に、すっかり
- (副)現れて、起きて
- (前)〜を上って
- (動)〜を上げる、増やす
発音のコツ
▶ 表示する▼ 閉じる
up の母音は、日本語の「ア」よりも口を少し狭め、短く鋭く息を出して発音します。続く p は唇をしっかり閉じてから息を破裂させる無声音です。単語の最後に来る場合は、破裂させずに唇を閉じたまま音を飲み込むようにすると、より自然な英語らしく聞こえます。カタカナの「アップ」とはリズムが異なります。
活用形
- 三単現
- ups
- 進行形(-ing)
- upping
- 過去形
- upped
- 過去分詞
- upped
コアイメージ
低いところから高いところへ向かう動きや状態がコアイメージです。物理的な方向だけでなく、数量の増加や物事の完了、出現を表したい時に使います。
upの意味・例文
副詞
上へ、上方に
toward a higher place or position
The boy is going up.
少年は上に向かっています。
物理的に下から上へ移動する最も基本的な用法です。
Please stand up when your name is called.
名前を呼ばれたら立ち上がってください。
姿勢を高くする動作を表します。
Look up at the beautiful sky.
美しい空を見上げてみて。
視線を上に向ける際にも使われます。
完全に、すっかり
completely or entirely
You need to eat up your vegetables.
野菜を残さず食べなさい。
動詞の後に置いて完了や極限を強調します。
We should clean up the office before leaving.
帰る前にオフィスをすっかり片付けるべきです。
完全にきれいな状態にすることを意味します。
The water in the lake dried up.
湖の水がすっかり干上がりました。
状態が限界まで達したことを表す表現です。
現れて、起きて
into view or into a state of activity
He did not show up for the meeting.
彼は会議に姿を現しませんでした。
見えないところから現れるイメージです。
I wake up at six every morning.
私は毎朝6時に起きます。
意識が表面に現れて活動を始めることを示します。
A new problem has come up.
新しい問題が発生しました。
予期せぬ事態が持ち上がる場面で使います。
前置詞
〜を上って
toward the top of something
They walked up the steep hill.
彼らは急な丘を上って歩きました。
移動する経路や対象を直後に置きます。
The cat climbed up the tall tree.
猫が高い木をよじ登りました。
物理的な対象物に沿って上へ向かう動きです。
The boat sailed up the river.
その船は川を上流へ向かって進みました。
川や道の起点から奥へ進む際にも使われます。
動詞
〜を上げる、増やす
to increase or raise something
The landlord upped the rent again this year.
大家は今年もまた家賃を上げました。
価格や数値を直接引き上げる意味で使います。
The company upped its sales target for the quarter.
会社はこの四半期の売上目標を引き上げました。
ビジネスシーンで基準や目標を上げる際に適しています。
She upped her game to win the match.
彼女は試合に勝つためにパフォーマンスを向上させました。
up one's game で実力や質を上げるという定型表現です。
語源
古英語の upp(高い位置に)が語源です。もともとは物理的に下から上への方向や位置を表していましたが、そこから「水準が上がる(増加)」「表面に現れる(出現)」「極限に達する(完了)」へと意味が発展しました。同じ語根を持つ関連語には、前置詞の on と結びついて生まれた upon(〜の上に)があります。
派生語・ファミリー
upの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
up は下から上へ向かう方向や動きを、above はある基準より高い位置にある静的な状態を、over は何かを覆うように真上にある状態や越えていく動きを表します。
よくある間違い
× I wake up him every morning. ○ I wake him up every morning. → 代名詞を目的語にする場合、動詞と副詞の間に挟む「wake him up」の語順が正しいルールです。
× He climbed up on the tree. ○ He climbed up the tree. → up は前置詞として「〜を上って」という意味を持つため、直後に名詞を直接置くことができます。
コラム
豆知識
コンピューターゲームで残機が増えることを「1UP(ワンアップ)」と呼びますが、これは英語の up が持つ「増加・追加」のニュアンスから来ています。もともとはピンボールの「1人目のプレイヤー(1-up)」という表示が語源だと言われています。身近なところにもコアの意味が隠れています。
リアルな使われ方
ネイティブは「最近どう?」と尋ねる時に「What's up?」とよく言います。ここでの up は「(新しい出来事が)起きている、現れている」という意味です。親しい友人同士のカジュアルな挨拶として日常会話で頻出します。返答には「Not much.(特に何もないよ)」などが使われます。
映画・音楽での使われ方
ピクサーのアニメーション映画『Up(邦題:カールじいさんの空飛ぶ家)』は、風船で家ごと空へ飛び立つ物語です。タイトル自体が「上へ」という物理的な方向と、困難を乗り越えて前を向くポジティブなメッセージの両方を表しています。短い単語に深い意味が込められた名作です。
イディオム・定型句
上がったものは必ず落ちる
“What goes up must come down.”
あなた次第で
“It is entirely up to you.”
未定で、宙に浮いて
“Our travel plans are still up in the air.”
得意分野で、好みに合って
“This job is right up your alley.”
upを使った会話例
月曜の朝、オフィスで同僚と
Did you finish up the report for the meeting?
Not yet. I stayed up late last night, but it is taking longer.
The boss just upped the priority of this project.
Really? I will wrap it up before noon.
Let me know if you need help. It is totally up to you.
Thanks. I will reach out if things get too busy.
文化的背景
英語圏では「上」に向かうことは「ポジティブ・完了・出現」を象徴し、「下(down)」は「ネガティブ・減少」を意味する傾向があります。そのため、気分や業績が上向く時によく使われます。英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. up とは?
低いところから高いところへ向かう動きや状態を表す単語です。『Look up at the sky.(空を見上げて)』のように方向を示すほか、完了や出現など幅広い意味で使われます。
Q. 「完全に」という意味で使う up とは?
動詞の後ろに up を置くと「完全に〜してしまう」という完了や強調の意味になります。『Eat up your dinner.(夕食を残さず食べなさい)』のように、日常会話でよく登場します。
Q. up の後ろに名詞は置けますか?
はい、前置詞として使う場合は直後に名詞を置くことができます。『We walked up the hill.(私たちは丘を上った)』のように、移動経路を示す時によく使われます。
Q. 「値段を上げる」の up はどう言い換えますか?
よりフォーマルな場面では increase や raise に言い換えることができます。『The store upped the price.』を『The store raised the price.』とすると、ビジネスに適した表現になります。
Q. up を使った相手を励ます表現は?
『Cheer up!(元気を出して!)』が代表的です。気持ちが「上へ」向かうイメージから来ており、落ち込んでいる友人や同僚を励ます時に使える非常に便利なフレーズです。
CHECK QUIZ
Q: 「飛行機が街の真上を飛んでいった」に最適な単語は?
Q: 「それはあなた次第です」を意味する自然な表現は?
Q: 「He ate up the pizza.」の up の役割は?