tricky

  • ()扱いにくい、厄介な
  • ()ずる賢い、狡猾な
UK/ˈtrɪki/

発音のコツ

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tricky は最初の母音 /ɪ/ にアクセントを置きます。子音の t と r を同時に発音するイメージで、唇を少し丸めて「チュ」に近い音を出しながら「トリ」と発音します。母音の /ɪ/ は日本語の「イ」よりも口をリラックスさせ、短く切るのがコツです。「トリッキー」と平坦で長く伸ばすカタカナ読みにならないよう注意しましょう。

活用形

比較級
trickier
最上級
trickiest

コアイメージ

一筋縄ではいかず、注意深く扱う必要があることがコアイメージです。単純には解決できない厄介な問題や、油断ならない人物について話す時に使います。

trickyの意味・例文

形容詞

扱いにくい、厄介な

difficult to deal with, do, or understand

ニュース

The government is facing a tricky situation.

政府は厄介な状況に直面しています。

a tricky situation は頻繁に使われる組み合わせです。

ビジネス

Negotiating the price can be a bit tricky.

価格交渉は少し厄介な場合があります。

慎重な対応が求められる場面で使われます。

日常会話

This math problem is really tricky.

この数学の問題は本当にひっかけです。

一見簡単そうに見えて実は罠があることを表します。

ずる賢い、狡猾な

likely to deceive people; clever and sneaky

日常会話

Be careful, he is a tricky person.

気をつけて、彼は油断ならない人です。

人を騙そうとする性質を警告する時に使います。

ビジネス

We are dealing with a tricky competitor.

私たちは狡猾な競合相手と取引しています。

相手が策略を練ってくる可能性があることを示します。

アカデミック

The author describes the character as a tricky villain.

著者はその登場人物をずる賢い悪役として描いています。

文学作品のキャラクター分析などでも登場します。

語源

tricky は名詞の trick(策略、ごまかし)に、形容詞を作る接尾辞の -y(〜の性質を持つ)が結びついて生まれました。もともとは「人を騙すような、狡猾な」という性質を表していましたが、そこから「騙されるかもしれないほど扱いが難しい、厄介な」という意味に発展しました。同じ -y を持つ関連語には、sticky(ねばねばした)があります。

派生語・ファミリー

名詞trickiness
副詞trickily
名詞trick
名詞trickster

trickyの使い方

よく使う組み合わせ

a tricky situation (厄介な状況)a tricky question (ひっかけ問題)a tricky problem (厄介な問題)a tricky business (難しい仕事)a tricky part (難しい部分)

使い分け

tricky は一筋縄ではいかず注意が必要で、difficult は能力や労力が必要で難しく、complicated は要素が多くて複雑であることを表します。

It is a tricky question to answer.

一見簡単そうに見えて罠があるニュアンスです。

The final exam was very difficult.

純粋に難易度が高く、労力を要するニュアンスです。

The rules of this game are complicated.

仕組みや構造が入り組んでいて理解しにくいニュアンスです。

よくある間違い

× The machine has a tricky structure. ○ The machine has a complicated structure. → 機械などの構造が入り組んでいる場合は complicated を使います。tricky は状況や問題の扱いにくさを表します。

× Lifting this heavy box is tricky. ○ Lifting this heavy box is hard. → 物理的な力や労力が必要なだけの難しさには hard や difficult を使います。

コラム

豆知識

tricky の語源である trick は、古フランス語の trichier(騙す)に由来すると言われています。マジックの「トリック」と同じ語源であり、一見すると簡単そうに見えて実は裏がある、という手品のような性質が tricky という言葉の根底に流れています。

リアルな使われ方

ネイティブは会話の中で、少し答えにくい質問をされた時に「That's a tricky question.(それは難しい質問ですね)」とよく言います。すぐに答えを出せない時や、言葉を選んで慎重に返答したい時の便利なクッション言葉として日常的に活躍します。

映画・音楽での使われ方

1986年にリリースされた Run-D.M.C. の大ヒット曲『It's Tricky』は、ラップスターとしての成功がいかに一筋縄でいかず、厄介なものであるかを歌っています。サビの「It's tricky to rock a rhyme(韻を踏むのは難しい)」というフレーズは、ポップカルチャーで今も広く知られています。

イディオム・定型句

定型句a tricky business

厄介な事柄、難しい仕事

Predicting the weather is a tricky business.

定型句a tricky question

ひっかけ問題、答えにくい質問

That is a tricky question to answer.

定型句a tricky situation

厄介な状況、難しい立場

We are in a tricky situation right now.

trickyを使った会話例

火曜の午後、オフィスで同僚と

A

How is the new software project going?

B

It is going well, but the database migration is a bit tricky.

A

I understand. That part is always complicated.

B

Yes. We need to handle the old data carefully.

A

Let me know if you face a tricky situation later.

B

Thanks. Your help would make things much less difficult.

文化的背景

欧米では、ハロウィンの定番フレーズ「Trick or Treat(お菓子をくれないといたずらするぞ)」にあるように、trick(いたずら、ごまかし)の概念が日常に根付いています。そのため、tricky は単なる難しさだけでなく、どこか「騙してくるような、罠があるような」ニュアンスを含みます。

よくある質問

Q. tricky とは?

物事が一筋縄ではいかず、注意深く扱う必要があることです。『This is a tricky problem.(これは厄介な問題だ)』のように、状況や問題の扱いにくさを表す際によく使われます。

Q. tricky と hard の違いは?

hard は肉体的・精神的な労力を要する単純な難しさを指します。一方の tricky は、罠があったり状況が微妙だったりして、慎重な対処が求められる難しさを表します。『The test was hard.』と『The question was tricky.』で使い分けます。

Q. tricky は人に対しても使えますか?

はい、人を騙すようなずる賢い人、油断ならない人に対して使います。『He is a tricky person.(彼は油断ならない人だ)』のように、相手に裏の顔や策略があることを警告する場面で役立ちます。

Q. tricky の「厄介な」をフォーマルに言い換えると?

ビジネス文書などで客観的に難しさを伝える場合は、delicate(微妙な)や complex(複雑な)が適しています。『This is a delicate situation.(これはデリケートな状況です)』とすると、より丁寧で専門的な響きになります。

Q. tricky を使ってはいけない場面はありますか?

単に体力や時間がかかるだけの作業には使いません。『Running a marathon is tricky.』とは言わず、この場合は hard や difficult を使います。tricky はあくまで「コツや注意が必要な難しさ」に限定されます。

CHECK QUIZ

Q: 「重い家具を運ぶのは難しい」の自然な表現は?

Q: 「He is a tricky player.」が表すニュアンスは?

Q: 答えを出すのが難しく、罠がありそうな質問を何と呼ぶ?