remit
- (動)送金する
- (動)免除する、軽減する
- (名)権限、担当範囲
発音のコツ
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remit は後半の母音 /ɪ/ にアクセントを置きます。「リミット」と平坦に読まず、最初の re は力を抜いて短く「リ」と発音し、後半の mit を強く「ミィト」と発音します。語尾の t は舌先を上の歯茎の裏に当てて息を止め、軽く破裂させるか、飲み込むように弱く発音すると自然です。
活用形
- 三単現
- remits
- 進行形(-ing)
- remitting
- 過去形
- remitted
- 過去分詞
- remitted
- 複数形
- remits
コアイメージ
元の場所へ送り返す、手放すことがコアイメージです。ビジネスで代金を送金する時や、業務の権限や担当範囲を示す時に使います。
remitの意味・例文
動詞
送金する
To send money as a payment or gift.
Please remit the payment by the end of the month.
月末までに代金をご送金ください。
請求書に対する支払いを促す定番の表現です。
He remits a portion of his salary to his family.
彼は給与の一部を家族に送金しています。
仕送りなどでお金を送る際にも使われます。
Migrant workers remitted billions of dollars last year.
出稼ぎ労働者たちは昨年、数十億ドルを送金しました。
国際的な資金の移動を報じる際によく登場します。
免除する、軽減する
To cancel or free someone from a debt or punishment.
The governor decided to remit the prisoner's sentence.
知事はその囚人の刑期を軽減することを決定しました。
刑罰や罰金を免除・軽減する法的な文脈で使われます。
The court remitted the fine due to his financial situation.
裁判所は彼の財政状況を考慮して罰金を免除しました。
支払うべき負債や罰金を取り消すことを意味します。
The university remitted her tuition fees for the semester.
大学は彼女の今学期の授業料を免除しました。
学費などの公的な支払いが免除される際にも使えます。
名詞
権限、担当範囲
The area of authority or responsibility of an individual or a group.
That issue falls outside my remit.
その問題は私の担当範囲外です。
自分の責任や権限が及ばないことを明確にする表現です。
The committee's remit is to investigate the incident.
委員会の権限は、その事件を調査することです。
組織やチームに与えられた公式な役割を示します。
Expanding the agency's remit requires new legislation.
その機関の権限を拡大するには新しい法律が必要です。
行政機関の管轄範囲を議論する際によく使われます。
語源
remit は接頭辞 re-(後ろへ、戻して)と mittere(送る)から成り立っています。「元の場所へ送り返す」という成り立ちから、代金を「送金する」や、負債や刑罰を「手放す(免除する)」という意味に発展しました。同じ mittere(送る)の語根を持つ関連語には、submit(提出する)があります。
派生語・ファミリー
remitの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
remit は支払いとしてお金を送るフォーマルな表現で、transfer は口座間での資金の移動を指し、wire はオンラインや電信で迅速に送金することを意味します。
よくある間違い
× I will remit you the money. ○ I will remit the money to you. → remit は第 4 文型をとらないため、remit A to B の形で使います。
× I remitted to the invoice. ○ I remitted payment for the invoice. → remit は他動詞として直接お金や代金を目的語にとり、直後に前置詞は置きません。
コラム
豆知識
医学の分野では、派生語の remission が「寛解(症状が一時的または継続的に軽くなること)」という意味で使われます。これも remit の「刑罰や負債を免除する、軽減する」という語源から派生した専門用語です。日常会話でも使われることがあります。
リアルな使われ方
ビジネスメールの請求書(invoice)には「Please remit payment by...(〜までに代金をお支払いください)」という定型句がよく記載されています。フォーマルに支払いを促す際の非常に実用的な表現です。
映画・音楽での使われ方
イギリスの刑事ドラマ『Line of Duty』などの警察や政治を描く作品では、「That's outside my remit.(それは私の管轄外だ)」というセリフが頻出します。組織の権限や責任の所在を明確にするイギリスらしい表現です。
イディオム・定型句
権限を越えて
“Making that decision is beyond my remit.”
担当範囲に含まれる
“Customer complaints fall within your remit.”
問題を〜に差し戻す、委ねる
“The judge remitted the matter to the lower court.”
remitを使った会話例
水曜日の朝、オフィスで同僚と
Did you remit the funds to our overseas branch?
Not yet. Is that actually within my remit?
Yes, international payments fall under your department's responsibility now.
I see. I'll ask the bank to transfer the money this afternoon.
Please make sure to remit the exact amount in dollars.
Understood. I will handle it right away.
文化的背景
名詞としての remit(担当範囲、権限)は、特にイギリス英語のビジネスや行政の文脈で非常に好まれる表現です。アメリカ英語でも使われますが、イギリスほど頻繁ではなく、アメリカでは responsibility や scope がより一般的です。
よくある質問
Q. remit とは?
代金を送金したり、業務の担当範囲を表したりする単語です。『Please remit the funds.(資金を送金してください)』のようにビジネスで頻出します。
Q. remit と transfer の違いは?
remit は請求に対する支払いとしてお金を送ることに重点があります。一方の transfer は『transfer money to my account(自分の口座に資金を移す)』のように、単なる資金移動を指します。
Q. 名詞の remit はどんな場面で使いますか?
自分の責任や権限が及ぶ範囲を示す場面で使います。『That is outside my remit.(それは私の管轄外です)』のように、ビジネスで業務範囲を明確にする際に便利な表現です。
Q. remit a penalty を分かりやすく言い換えると?
罰金や刑罰を免除するという意味で、cancel a penalty や forgive a penalty に言い換えられます。『The court remitted his fine.(裁判所は彼の罰金を免除した)』のように法的な文脈で使われます。
Q. remit の名詞と動詞の意味はどのようにつながっていますか?
どちらも「送り返す・手放す」という語源から派生しています。お金を手放すのが「送金」、問題を特定の部署に差し戻して任せるのが名詞の「権限・担当範囲」です。『It is within your remit.(それはあなたの担当です)』のように使います。
CHECK QUIZ
Q: 「彼らに送金する」の自然な英語表現は?
Q: 「It falls outside my remit.」の意味として適切なものは?
Q: 請求書の支払いとして「代金をおさめる」のに最適な動詞は?