pulp

  • (名)果肉、果実の柔らかい部分
  • (名)パルプ、どろどろの塊
  • (名)低俗な雑誌、三文小説
  • (動)どろどろにする、粉砕する
UK/pʌlp/

発音のコツ

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pulp の発音記号は /pʌlp/ です。最初の「p」は唇をしっかり閉じてから息を破裂させます。母音の /ʌ/ は口をあまり開けず、短く「ア」と発音します。日本人が苦手とする「l」は、舌先を上の前歯の裏にピタッと当てたまま「ウ」と「ル」の中間のような音を響かせ、最後に再び「p」で軽く息を破裂させます。「パルプ」とカタカナで平坦に読まないよう注意しましょう。

活用形

三単現
pulps
進行形(-ing)
pulping
過去形
pulped
過去分詞
pulped
複数形
pulps
雑誌や小説を指す可算名詞として使う場合

コアイメージ

果物の中身や紙の原料など、水分を含んで柔らかくどろどろした状態のものがコアイメージです。物理的な柔らかい塊や、比喩的に安っぽい大衆小説などを表現したい時に使います。

pulpの意味・例文

名詞

不可算

果肉、果実の柔らかい部分

The soft, fleshy part of a fruit or vegetable.

日常会話

I like orange juice with a lot of pulp.

果肉がたっぷり入ったオレンジジュースが好きです。

→

ジュースに入っている粒々の果肉を指す最も一般的な使い方です。

アカデミック

The pulp contains most of the fruit's nutrients.

果肉にはその果物の栄養素の大部分が含まれています。

→

植物学や栄養学の文脈でも柔らかい内部組織を指して使われます。

ニュース

The machine separates the clear juice from the pulp.

その機械は透明な果汁と果肉を分離します。

→

食品加工のプロセスを説明する際によく登場します。

不可算

パルプ、どろどろの塊

A soft, wet mass of crushed material, especially wood used for making paper.

ビジネス

The factory processes wood into pulp for paper production.

その工場は製紙のために木材をパルプに加工します。

→

製紙産業における重要な専門用語として使われます。

ニュース

The recycling plant turns old newspapers into pulp.

そのリサイクル工場は古新聞をパルプに変えます。

→

再生紙を作るために元のドロドロの状態に戻すことを表します。

日常会話

The vegetables were boiled to a pulp.

野菜はどろどろになるまで茹でられました。

→

to a pulp で「どろどろになるまで」という状態の変化を示します。

countable / uncountable

低俗な雑誌、三文小説

Popular or sensational writing printed on cheap paper.

SNS・カジュアル

I enjoy reading cheap sci-fi pulp on weekends.

週末に安っぽいSFの三文小説を読むのが好きです。

→

娯楽性は高いが芸術性の低い作品を指します。

アカデミック

The famous author started his career writing for pulp magazines.

その有名な著者は、大衆向け三文雑誌の執筆からキャリアを始めました。

→

かつて安価な紙で大量生産された雑誌の歴史的呼称です。

日常会話

People used to buy pulps at the local newsstand.

人々はかつて地元の新聞スタンドで大衆雑誌を買っていました。

→

可算名詞として雑誌そのものを複数形で表すこともあります。

動詞

他動詞

どろどろにする、粉砕する

To crush something into a soft, wet mass.

日常会話

You need to pulp the strawberries for the jam.

ジャムを作るためにイチゴをどろどろに潰す必要があります。

→

果物などをペースト状にすりつぶす動作を表します。

ビジネス

The company pulps confidential documents for security reasons.

その企業はセキュリティ上の理由から機密書類を粉砕します。

→

不要な紙を溶かして破棄する意味で使われます。

ニュース

The severe storm pulped the entire apple orchard.

激しい嵐がリンゴ園全体をめちゃくちゃに破壊しました。

→

原形をとどめないほど物理的に破壊される様子を比喩的に表します。

語源

pulp はラテン語の pulpa(果肉、動物の柔らかい部分)に由来しています。この柔らかくどろどろした状態という成り立ちから、果物の果肉だけでなく、木材を溶かした紙の原料(パルプ)という意味に発展しました。さらに、安価なパルプ紙に印刷された大衆雑誌を指すようになり、現在では低俗な作品という意味でも使われます。

派生語・ファミリー

形容詞pulpy
名詞pulper

pulpの使い方

よく使う組み合わせ

orange juice with pulp (果肉入りのオレンジジュース)beat someone to a pulp (人をボコボコにする)wood pulp (木材パルプ)pulp fiction (低俗な大衆小説)reduce to a pulp (どろどろにする)

使い分け

pulp は果肉や紙の原料など元からある繊維質の塊を、mush は柔らかく煮崩れたり潰れたりした不快な状態を、puree は意図的に滑らかに裏ごしした状態を表します。

“This orange juice has too much pulp.”

→ 果物本来の繊維や果肉が残っているニュアンスです。

mush

“The overcooked vegetables turned to mush.”

→ 煮すぎなどで形が崩れたどろどろの不快な状態を表します。

puree

“She made a tomato puree for the sauce.”

→ 料理のために意図的になめらかにすりつぶした状態を表します。

よくある間違い

× I bought a pulp of paper. ○ I bought a pack of paper. → pulp は紙の原料(どろどろの状態)を指すため、完成した紙を数える単位としては使えません。

× I like orange juice with flesh. ○ I like orange juice with pulp. → 果物の果肉には flesh も使いますが、ジュースに入っている粒々の果肉には pulp を使うのが自然です。

コラム

豆知識

19世紀後半から20世紀前半にかけて、アメリカでは粗悪な木材パルプ紙に印刷された安価な雑誌が大量に流通しました。これらは「パルプ・マガジン」と呼ばれ、SFやミステリーなどの娯楽小説が掲載されていました。ここから転じて、pulp は「低俗な大衆作品」を意味するようになりました。

リアルな使われ方

ネイティブは激しく打ちのめされることを beat to a pulp(ボコボコにする)と表現します。物理的な暴力だけでなく、スポーツの試合などで「相手チームを徹底的に打ち負かす」という比喩的な意味でも日常的に使われる、非常にドラマチックな表現です。

映画・音楽での使われ方

クエンティン・タランティーノ監督の1994年の大ヒット映画『パルプ・フィクション (Pulp Fiction)』のタイトルは、まさにこの「安っぽい大衆小説」に由来します。映画自体が、かつてのパルプ・マガジンに載っていたような犯罪や暴力の物語をスタイリッシュに描いたオマージュとなっています。

イディオム・定型句

イディオムbeat to a pulp

ボコボコにする、徹底的に打ち負かす

“The boxer was beaten to a pulp.”

定型句pulp fiction

低俗な大衆小説、三文小説

“He loves reading classic pulp fiction.”

定型句reduce to a pulp

どろどろの状態にする、粉砕する

“The machine reduces the wood to a pulp.”

pulpを使った会話例

休日の朝、キッチンのテーブルで

A

I bought some orange juice. Do you like it with or without pulp?

B

Definitely with pulp. I love the natural texture.

A

Great! By the way, are you still reading that sci-fi book?

B

Yes, it's just cheap pulp fiction, but I can't stop reading it.

A

I get it. Sometimes a simple story is exactly what you need.

B

Exactly. Oh, those papers are ready to be pulped for recycling.

A

Will do. I will take them out after I finish my juice.

文化的背景

欧米のスーパーでは、オレンジジュースが「High Pulp(果肉たっぷり)」「Some Pulp(少し果肉入り)」「No Pulp(果肉なし)」と細かく分類されて売られています。果肉の有無は消費者の好みが大きく分かれるため、ラベルに大きく明記されるのが一般的です。

よくある質問

Q. pulp とは?

果物の果肉や、紙の原料となるどろどろの木材繊維のことです。『I love orange juice with pulp.(果肉入りのオレンジジュースが大好きです)』のように日常的に使います。

Q. 「果肉なしのジュース」は英語でどう言いますか?

pulp-free や no pulp と表現します。海外のスーパーでオレンジジュースを買う時は、『I want to buy pulp-free orange juice.(果肉なしのオレンジジュースを買いたい)』のようにラベルを確認するとよいでしょう。

Q. pulp と flesh の違いは?

どちらも「果肉」を意味しますが、flesh は果実の食べる部分全体を指すことが多く、pulp はより柔らかく水分を含んだ部分やジュースの粒々を指します。『Eat the sweet flesh of the melon.(メロンの甘い果肉を食べる)』のように使い分けます。

Q. pulp が映画のタイトルなどに使われるのはなぜですか?

昔、安価なザラ半紙(パルプ紙)に印刷された大衆向けの低俗な雑誌を pulp magazine と呼んでいたためです。『That movie is a tribute to pulp fiction.(あの映画は三文小説へのオマージュです)』のように、安っぽくも娯楽性の高い作品を指します。

Q. pulp は動詞としても使えますか?

はい、「どろどろにする」「粉砕する」という意味の他動詞として使えます。『They pulp old newspapers to recycle them.(彼らは古新聞をリサイクルするためにどろどろに溶かします)』のように製紙やリサイクルの文脈でよく登場します。

CHECK QUIZ

Q: スーパーで「果肉入りのオレンジジュース」を買う時の自然な表現は?

Q: 「野菜を煮すぎてどろどろ(不快な状態)になった」と言う際に最適な単語は?

Q: 文中の pulp の意味として最も適切なものは? "He spent his youth reading cheap pulp."