no
- (副)いいえ、違う
- (形)1つも〜ない
- (副)少しも〜ない
- (名)否定の返事、拒否
発音のコツ
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no の母音 /oʊ/ は、日本語の「ノー」のように平坦に伸ばすのではなく、「ノ」から「ゥ」へと口を狭めながら変化させる二重母音です。唇を丸めて「オ」と発音した直後に、さらに唇をすぼめて「ゥ」を添えるイメージで発音すると、ネイティブらしい響きになります。
活用形
- 複数形
- noes
- nos と綴ることもあります(否定の返答の複数形)
コアイメージ
完全な否定やゼロの状態を表すことがコアイメージです。相手の提案を断る時や、対象となるものが全く存在しないことを強調したい時に使います。
noの意味・例文
副詞
いいえ、違う
Used to give a negative answer or reply to a question.
No, I have not finished my homework yet.
いいえ、まだ宿題は終わっていません。
質問に対する最もシンプルで直接的な否定の返答です。
No, we cannot accept these terms.
いいえ、私たちはこの条件を受け入れられません。
提案や要求を明確に拒絶する際に使われます。
Oh no, I missed the last train!
あぁ、終電を逃しちゃった!
驚きや落胆を表す感嘆詞としても頻出します。
少しも〜ない
Used to state that a condition or degree is not present.
She is no longer working at this company.
彼女はもはやこの会社では働いていません。
no longer で「今はもう〜ない」という状態の変化を表します。
The situation is no better than it was yesterday.
状況は昨日と比べて少しも良くなっていません。
比較級の前に置いて、程度が全く進展していないことを示します。
It takes no more than ten minutes.
10 分もかかりません。
no more than で「わずか〜にすぎない」という少なさを強調します。
形容詞
1つも〜ない
Not any; not a single one.
I have no idea what you are talking about.
あなたが何を言っているのか全く分かりません。
no idea は「見当がつかない」という意味の定番フレーズです。
We have no choice but to cancel the event.
イベントを中止する以外の選択肢がありません。
have no choice but to 〜 で「〜せざるを得ない」と表現します。
There is no evidence to support his claim.
彼の主張を裏付ける証拠は一つもありません。
事実や存在がゼロであることを明確に断言します。
名詞
否定の返事、拒否
A negative answer, decision, or vote.
I will not take a no for an answer.
ノーという返事は受け付けません。
相手に絶対に引き受けてほしい時の強い決まり文句です。
The committee gave a definite no to the project.
委員会はそのプロジェクトに対して明確な拒否を示しました。
名詞として扱うことで、決定や判断そのものを客観的に表せます。
That shirt is a hard no for me.
そのシャツは私的には絶対にあり得ないです。
a hard no で「断固拒否」「絶対無理」という強い意思を示します。
語源
no は、古英語の「na」(決して〜ない)に由来します。これは否定を表す「ne」と、いつも・常にを意味する「a」が組み合わさった言葉です。「常に存在しない」という強い否定のニュアンスから、現在の「いいえ」や「全く〜ない」という意味に発展しました。同じ否定の語根を持つ関連語には、none(誰も〜ない)があります。
派生語・ファミリー
noの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
no は名詞の前に置いてゼロの状態を作り、not は動詞や形容詞を打ち消し、none は代名詞として「誰も(何も)〜ない」と単独で使います。
よくある間違い
× I have not money. ○ I have no money. → no は形容詞として名詞を直接修飾しますが、not は副詞なので名詞の前に置けません。
× Aren't you tired? - Yes, I'm not. ○ Aren't you tired? - No, I'm not. → 英語では質問の形式に関わらず、疲れて「ない」なら常に No と答えます。日本語の「はい」につられないよう注意しましょう。
コラム
豆知識
英語の no には、実は「否定」だけでなく「驚き」を表す歴史があります。古くは相手の言葉に対して「まさか!」と反応する時に使われました。現代でも「Oh, no!」という表現にその名残があり、単なる拒絶ではなく、感情が強く動いた瞬間のリアクションとして機能しています。
リアルな使われ方
ネイティブの日常会話では、相手の意見に強く同意する時に「No, exactly!(いや、まさにその通り!)」と、あえて no から始めることがあります。これは相手の発言を否定しているのではなく、「あなた以外の意見はあり得ない」という強い同調を示すテクニックです。
映画・音楽での使われ方
1993 年の大ヒット曲、2 Unlimited の『No Limit』では、タイトルの通り「限界がない」という力強いメッセージが歌われています。「no + 名詞」の形はゼロであることを強調するため、「限界は?」という問いに対する「None.(ない)」よりも、はるかに強いインパクトを与えます。
イディオム・定型句
便りがないのは良い便り
“Don't worry about him, no news is good news.”
絶対に嫌だ、あり得ない
“There is no way I am doing that.”
無条件で、付帯条件なしで
“They offered me a free trial with no strings attached.”
noを使った会話例
オフィスの廊下で同僚と
Do you have a minute? We have no time left for the presentation.
No problem. What do you need help with?
Can you review these slides? There is no clear conclusion yet.
No way! I am already swamped with my own tasks today.
Please, there is no one else I can ask right now.
Fine. But I won't take a no for an answer when I need a favor next time.
文化的背景
英語圏ではイエス・ノーをはっきりさせると言われますが、相手の誘いや提案を断る際に単に「No.」と言うと、非常に冷たく攻撃的に聞こえます。「I'd love to, but...(ぜひ行きたいのですが…)」のようにクッション言葉を挟むのが大人のマナーです。英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. no とは?
完全な否定や、数量がゼロであることを表す単語です。『No, thank you.(いいえ、結構です)』のような返答や、『I have no time.(全く時間がない)』のように名詞を修飾して使います。
Q. no と not はどう使い分けますか?
no は名詞を直接修飾し、not は動詞や形容詞を否定します。『I have no car.(車がない)』と『I do not drive.(運転しない)』のように、否定したい対象によって役割が変わります。
Q. no longer はどう使いますか?
以前はそうだったが「今はもう〜ない」という状態の変化を表す時に使います。『He no longer lives here.(彼はもうここには住んでいない)』のように、動詞の前に置いて使います。
Q. no way とはどういう意味ですか?
「絶対に無理」「あり得ない」という強い拒絶や驚きを表す口語表現です。『Can you lend me $100? - No way!(100 ドル貸して? - 絶対無理!)』のように日常会話で頻出します。
Q. ビジネスで丁寧に「No」を伝えるには?
単に No と言うと攻撃的に聞こえるため、クッション言葉を添えます。『I am afraid I cannot help you.(あいにくお力になれません)』のように伝えると、角が立たず丁寧です。
CHECK QUIZ
Q: 「私はお金を持っていません」の自然な表現は?
Q: 「Aren't you tired?(疲れてないの?)」と聞かれ、全く疲れていない時の正しい返答は?
Q: 「I won't take no for an answer.」の最も適切な意味は?