martyr
- (名)殉教者、犠牲者
- (名)悲劇の主人公気取り
- (動)殉教させる、迫害する
発音のコツ
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martyr は最初の母音「ɑːr」にアクセントを置きます。口を大きく開けて「マー」と伸ばしながら、舌を丸めて「r」の音を響かせます。後半の「tər」は力を抜き、短く「ター」と発音します。イギリス英語では「r」を巻かず「マータ」のように発音します。
活用形
- 三単現
- martyrs
- 進行形(-ing)
- martyring
- 過去形
- martyred
- 過去分詞
- martyred
- 複数形
- martyrs
コアイメージ
自らの信念や大義のために、進んで苦痛を受け入れたり命を犠牲にしたりする人がコアイメージです。宗教的な殉教者だけでなく、何かの目的のために自己犠牲を払う人を表す時に使います。
martyrの意味・例文
名詞
殉教者、犠牲者
Someone who suffers or dies for their beliefs or a cause.
Joan of Arc is remembered as a famous martyr.
ジャンヌ・ダルクは有名な殉教者として記憶されています。
歴史や宗教の文脈で最も基本的な使い方です。
He became a political martyr after his unfair imprisonment.
彼は不当な投獄の後に政治的な犠牲者となりました。
政治的・社会的な大義のために犠牲になった人を指します。
They honored the martyrs who fought for human rights.
彼らは人権のために戦った犠牲者たちを称えました。
尊敬の念を込めて使われることが多い表現です。
悲劇の主人公気取り
Someone who tries to get sympathy by pretending to suffer.
She always plays the martyr when we ask for help.
私たちが助けを求めると、彼女はいつも悲劇のヒロインを気取ります。
同情を引くために苦労をアピールする態度を批判する表現です。
You do not need to be a martyr by working overtime every day.
毎日残業して自己犠牲を払う必要はありません。
頼まれていないのに過剰に尽くす人をたしなめる時に使います。
Stop making a martyr of yourself over a small mistake.
小さなミスで自分を犠牲者扱いするのはやめてください。
自ら進んで苦しみに行こうとする状況を指します。
動詞
殉教させる、迫害する
To kill or make someone suffer greatly because of their beliefs.
Many early Christians were martyred for their faith.
多くの初期キリスト教徒が信仰のために殉教しました。
受動態で「殉教する」「犠牲になる」という意味になります。
The regime has martyred thousands of innocent citizens.
その政権は数千人の無実の市民を迫害しました。
権力によってひどく苦しめられる状況を表します。
She was martyred by the oppressive government.
彼女は抑圧的な政府によって犠牲にされました。
信念を曲げなかったために殺害される文脈で使われます。
語源
martyr はギリシャ語の mártys(証人)に由来します。初期キリスト教において、自ら命を投げ打って信仰の正しさを「証明する人」を指したことから、現在の「殉教者」や「犠牲者」という意味に発展しました。宗教的な文脈から始まり、現代では大義のために苦しむ人全般を指す言葉として広く使われています。
派生語・ファミリー
martyrの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
martyr は信念や大義のために自ら苦痛を受け入れる人を、victim は事故や犯罪などで不本意に被害を受けた人を、sacrifice は神への供物や目的のために捧げられるものを表します。
よくある間違い
× He became a victim for his religion. ○ He became a martyr for his religion. → 信仰や信念のために自ら命を捧げた場合は、victim ではなく martyr を使います。
× Stop being a martyr of your cold. ○ Stop being a martyr to your cold. → 病気などに絶えず苦しめられている人を表す時は、前置詞 to を使って a martyr to と表現します。
コラム
豆知識
martyr は歴史の授業でよく登場する単語です。ジャンヌ・ダルクやマーティン・ルーサー・キング・ジュニアなど、自らの命を懸けて社会や宗教を変えようとした歴史上の偉人たちは、後世の人々から martyr として称えられています。
リアルな使われ方
日常会話では play the martyr(悲劇のヒロインを気取る)というフレーズが非常によく使われます。頼まれてもいないのに一人で仕事を抱え込み、「私ばかり大変だ」とアピールする同僚に対して、ネイティブがよく使う皮肉めいた表現です。
映画・音楽での使われ方
2008年のホラー映画『マーターズ(Martyrs)』は、究極の苦痛の果てに未知の世界を「証言」させようとする狂気の人々を描いた作品です。語源である「証人」という意味が、映画の恐ろしいテーマの根幹に関わっています。
イディオム・定型句
悲劇の主人公を気取る
“Stop playing the martyr and help us.”
わざと苦労して同情を引く
“She always makes a martyr of herself.”
(病気などに)絶えず苦しむ人
“He is a martyr to asthma.”
martyrを使った会話例
水曜の午後、プロジェクトの進捗会議の後に
John stayed at the office until midnight again.
I know. He always tries to play the martyr.
It is not healthy. He shouldn't make a martyr of himself.
Exactly. We are a team, so he does not have to be a victim of overwork.
I will talk to him. He doesn't need to be martyred for this project.
Thank you. Let's make sure everyone shares the workload.
文化的背景
歴史的にキリスト教の文脈でよく使われてきましたが、現代では政治的・社会的な運動の犠牲者を指すのにも広く使われます。また、日常会話では「同情を引きたがる人」という皮肉を込めたネガティブなニュアンスで使われることも多いです。
よくある質問
Q. martyr とは?
信仰や信念のために命を落とす人、または自己犠牲を払う人のことです。『He died a martyr.(彼は殉教者として死んだ)』のように使われます。
Q. martyr と victim の違いは?
martyr は自らの信念のために進んで苦難を受け入れる人です。一方の victim は『a victim of the accident(事故の被害者)』のように、不本意に巻き込まれた人を指します。
Q. 日常会話でも martyr は使いますか?
はい、比喩的に使われます。『Stop playing the martyr.(悲劇のヒロインぶるのはやめて)』のように、同情を引くために苦労をアピールする人をたしなめる時に頻出します。
Q. martyr の後ろにはどの前置詞が続きますか?
大義や目的を示す場合は for を使います。『a martyr for freedom(自由のための犠牲者)』のように、何のために犠牲になったかを明確にします。
Q. martyr は動詞としても使えますか?
はい、他動詞として「〜を殉教させる」「迫害する」という意味で使われます。『She was martyred for her beliefs.(彼女は信仰のために殉教した)』と受動態でよく使われます。
CHECK QUIZ
Q: 「台風の被害者」を表すのに最適な名詞は?
Q: 「悲劇の主人公を気取る」を意味する自然な表現は?
Q: 「彼はひどい頭痛に絶えず苦しめられている」の自然な表現は?