mar
- (動)台無しにする、損なう
- (名)傷、欠点
発音のコツ
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mar は「マァー」と伸ばす音です。口を大きく開けて「ア」と発音しながら、舌を後ろに引いて「r」の音を作ります。カタカナの「マー」のように平坦にせず、喉の奥から響かせるように意識してください。イギリス英語では「r」を巻かずに「マァ」と長く伸ばすだけで自然に聞こえます。
活用形
- 三単現
- mars
- 進行形(-ing)
- marring
- r を重ねて -ing をつける規則変化です。
- 過去形
- marred
- r を重ねて -ed をつける規則変化です。
- 過去分詞
- marred
- 複数形
- mars
コアイメージ
完璧な状態や美しい外観を「傷つけたり損なったりすること」がコアイメージです。せっかくの素晴らしい出来事や物の価値が、一部の欠点によって台無しになってしまった時に使います。
marの意味・例文
動詞
台無しにする、損なう
To ruin or diminish the perfection or wholeness of something.
The scandal marred the politician's reputation.
そのスキャンダルは政治家の評判を台無しにしました。
これまで完璧だった評判や経歴に傷がつく場面で頻出します。
A deep scratch marred the surface of the antique table.
深い引っかき傷がアンティークテーブルの表面を損ないました。
物理的に表面の美しさが損なわれる様子を表します。
The beautiful landscape was marred by ugly billboards.
美しい風景が醜い看板によって台無しにされていました。
受け身の形で「〜によって損なわれる」と表現することが多いです。
I won't let this minor mistake mar our perfect day.
この小さなミスで私たちの完璧な1日を台無しにはさせません。
気分やイベントの雰囲気を壊したくない時に使えます。
名詞
傷、欠点
A flaw, mark, or blemish that spoils the appearance.
The only mar on the beautiful car was the scratch on the door.
美しい車を唯一台無しにしているのはドアについている傷です。
全体が素晴らしい中で、一つだけ目立つ欠点を指します。
There is not a single mar on her flawless performance.
彼女の完璧なパフォーマンスには一つの欠点もありません。
否定形と組み合わせて「傷一つない」ことを強調します。
We need to fix this mar before selling the product.
製品を販売する前にこの傷を直す必要があります。
製品の価値を下げるような外観上のキズを表します。
語源
古英語の mierran(妨げる、無駄にする)が語源です。もともとは物事の進行を物理的に妨げたり、無駄にしたりする状態を表していました。そこから長い時間を経て、「本来の完璧な状態や美しさを損なう」「台無しにする」という意味に発展しました。現代でも、素晴らしいものがほんの少しの傷で不完全になるニュアンスを保っています。
派生語・ファミリー
marの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
mar は完璧な状態に傷をつけて価値を損なうこと、spoil は物事の楽しみや質を完全に台無しにすること、disfigure は外観や形をひどく醜く変形させることを表します。
よくある間違い
× The scratch mars on the car. ○ The scratch mars the car. → mar は他動詞なので、直後に前置詞を置かずに直接目的語をとります。
× She marred the glass and it broke. ○ She broke the glass. → mar は表面の美しさや価値を「損なう」ことであり、粉々に「破壊する」場合には使いません。
コラム
豆知識
mar は古英語に由来する非常に古い言葉です。かつては物理的な邪魔をすることを意味しましたが、現在では「完璧な状態に生じた小さなキズ」という、より繊細なニュアンスを持つようになりました。名詞と動詞の両方で同じ形を保ち続けているのも特徴です。
リアルな使われ方
ニュースやレビュー記事では、素晴らしい評価の中に一つだけ欠点がある時に「marred by ~(〜によって台無しにされた)」という受け身の形でよく登場します。映画のレビューなどで「The film was marred by poor acting.」のように使われます。
映画・音楽での使われ方
シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』など、古典文学では make or mar(成功するか破滅するか)という表現がしばしば登場し、運命の分かれ道を描写しています。現代のエンタメ作品でも、キャラクターの重大な決断シーンでこの伝統的なフレーズが使われることがあります。
イディオム・定型句
成功するか失敗するかの分かれ目となる
“This decision will make or mar his career.”
傷一つなく、完璧な状態で
“The antique vase survived without a mar.”
marを使った会話例
月曜の朝、オフィスで同僚と週末の旅行について
We had a great time at the beach, but the rain marred the afternoon.
That's a shame. Did it spoil the whole trip?
Not completely. The only mar on our vacation was that sudden storm.
I'm glad to hear that. A little rain shouldn't ruin everything.
Exactly. We won't let one bad day define our memories.
That's the right attitude. It was a good trip overall.
文化的背景
英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。日常会話では spoil や ruin が好まれますが、mar はニュース報道や文学、商品のレビュー記事などで「完璧なものに生じた欠点」を表現する際に好まれるややフォーマルな単語です。美しいものを愛でる文脈でよく登場します。
よくある質問
Q. mar とは?
完璧な状態や美しい外観を「傷つける」「台無しにする」ことです。『A scratch marred the screen.(画面に傷がついた)』のように、価値が損なわれる場面で使います。
Q. mar と spoil の違いは?
mar は「完璧なものに傷がつく」という美観や価値の低下に焦点を当てます。一方 spoil は『The news spoiled my mood.(気分が台無しになった)』のように、楽しみや質が完全に失われることを表します。
Q. mar を -ing 形や過去形にする時の注意点は?
最後の子音字 r を重ねる必要があります。『The bad weather is marring our trip.』や『It was marred by mistakes.』のように、marring / marred と綴ります。
Q. mar は日常会話でよく使われますか?
意味は通じますが、ややフォーマルで文学的な響きがあります。日常会話では『The rain ruined the event.』のように ruin や spoil が好まれ、mar はニュースやレビュー記事でよく見かけます。
Q. make or mar とはどういう意味ですか?
「成功させるか、台無しにするか」つまり「運命の分かれ目となる」という意味のイディオムです。『This project will make or mar his future.』のように、極めて重要な局面で使われます。
CHECK QUIZ
Q: 事故で「顔の形がひどく崩れてしまった」を表すのに最適な動詞は?
Q: 「そのイベントは雨で台無しになった」の空所に入る正しい形は? The event was _____ by the rain.
Q: 「The only mar on the car...」の意味として最も適切なものは?