dictator
- (名)独裁者、絶対権力者
- (名)独裁的な人、ワンマンな人
発音のコツ
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dictator は最初の音節「dic」にアクセントを置く発音と、2番目の「ta」にアクセントを置く発音の両方がありますが、アメリカ英語では「dic」を強く読むのが一般的です。「ディク」と短く強く発音し、続く「テイ」は二重母音を意識します。最後の「ター」は舌を丸めて軽く音を響かせてください。
活用形
- 複数形
- dictators
コアイメージ
絶対的な権力を持ち、他者の意見を聞かずに支配・命令する人がコアイメージです。政治的な独裁者を指すだけでなく、職場やグループで独断的に振る舞う人を批判したい時にも使います。
dictatorの意味・例文
名詞
独裁者、絶対権力者
A ruler with total power over a country, typically one who has obtained control by force.
The dictator was finally overthrown by a popular uprising.
その独裁者はついに民衆の蜂起によって打倒されました。
overthrow(打倒する)とセットでニュースによく登場します。
History shows that a dictator often suppresses freedom of speech.
歴史が示すように、独裁者はしばしば言論の自由を弾圧します。
歴史や政治学の文脈で国家の統治者を指す標準的な表現です。
The foreign company hesitated to invest under the military dictator.
外資系企業は軍事独裁者の下での投資をためらいました。
カントリーリスクを論じる経済やビジネスの場面でも使われます。
独裁的な人、ワンマンな人
A person who behaves in an autocratic way, making all the decisions.
My father can be a bit of a dictator at home.
私の父は家では少し独裁的なところがあります。
身近な人が他人の意見を聞かない様子を比喩的に表します。
Our manager acts like a dictator during team meetings.
私たちのマネージャーはチーム会議で独裁者のように振る舞います。
職場のワンマンな上司を批判的に描写する際に便利です。
Don't be such a dictator, let us choose the restaurant!
そんなに独裁者ぶらないで、私たちにレストランを選ばせてよ!
何でも自分で決めたがる友人に対して軽く文句を言う表現です。
語源
dictator はラテン語の dictare(繰り返し言う、命令する)と -or(〜する人)から成り立っています。言葉で命令を下し、絶対的な権力で支配する人という成り立ちから、現在の意味に発展しました。同じ dict-(言う)の語根を持つ関連語には、dictionary(辞書)や predict(予測する)があります。
派生語・ファミリー
dictatorの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
dictator は絶対的な権力を持つ支配者を広く指し、tyrant は残酷で人々を苦しめる暴君を、autocrat は他者の意見を聞かず独断で物事を進める絶対君主やワンマンな人を表します。
“The king was known as a cruel tyrant.”
→ 権力を乱用し、人々を残酷に扱うネガティブな感情が伴います。
“The CEO acts like an autocrat in meetings.”
→ 他者の意見を無視して何でも自分で決断するニュアンスです。
よくある間違い
× He is a dictator of the team. ○ He acts like a dictator in the team. → チームなどの小さな集団で「独裁者のような人」と言う時は act like a dictator(独裁者のように振る舞う)が自然です。
× The country is ruled by a dictator government. ○ The country is ruled by a dictatorship. → dictator は「人」を指します。「独裁政権」や「独裁国家」と言う場合は派生語の dictatorship を使います。
コラム
豆知識
古代ローマの「ディクタトル(独裁官)」は、国家の非常時に一時的に全権を委任された合法的な役職でした。共和政を守るための制度でしたが、現在のような「不法に権力を奪った暴君」というネガティブな意味合いは、のちの歴史的な出来事とともに後から定着したものです。
リアルな使われ方
ネイティブは職場や家庭で、他人の意見を聞かずに何でも自分で決めたがる人に対して、皮肉を込めて petty dictator(小権力者)と呼びます。政治的な文脈を離れて、身近な人間の身勝手な振る舞いを批判する際に非常に便利な表現です。
映画・音楽での使われ方
チャーリー・チャップリンの1940年の映画『The Great Dictator(独裁者)』は、アドルフ・ヒトラーとファシズムを痛烈に風刺した歴史的傑作です。言葉の力を信じたチャップリンが、映画の最後に独裁者として行う感動的な演説は、今も世界中で語り継がれています。
イディオム・定型句
狭い範囲で威張り散らす人
“My boss is a petty dictator.”
慈悲深い独裁者
“He is the benevolent dictator of this project.”
鉄拳制裁で厳しく支配する
“The regime ruled with an iron fist.”
dictatorを使った会話例
金曜の夕方、オフィスで同僚と
What do you think of our new manager?
To be honest, he acts like a dictator in meetings.
I agree. He never listens to our suggestions or feedback.
He is completely an autocrat. We need a democrat to lead us.
I just hope he doesn't become a petty dictator.
Let's talk to HR if the situation gets any worse.
文化的背景
歴史的に多くの独裁者が存在したため、民主主義と対比されるネガティブな言葉です。一方で、IT業界には「優しい終身の独裁者(Benevolent Dictator For Life)」という開発の最終決定者を指すユニークな称号が存在し、特定の界隈では好意的に使われることもあります。
よくある質問
Q. dictator とは?
絶対的な権力を持ち、他者の意見を聞かずに支配する人のことです。『The country is ruled by a dictator.(その国は独裁者に統治されている)』のように、主に政治の文脈で使われます。
Q. dictator と tyrant の違いは?
dictator は権力を独占している状態そのものに焦点が当たります。一方の tyrant は権力の乱用や残酷さに焦点があり、『a cruel tyrant(残酷な暴君)』のようにネガティブな感情が強く伴います。
Q. dictator は日常会話でも使えますか?
はい、政治だけでなく身近な集団にも使えます。『My boss acts like a dictator.(私の上司は独裁者のように振る舞う)』のように、他人の意見を聞かないワンマンな人を批判する時に便利です。
Q. dictator の派生語には何がありますか?
「独裁政権」や「独裁国家」を意味する名詞 dictatorship が代表的です。『They lived under a dictatorship.(彼らは独裁政権下で暮らした)』のように、体制そのものを指す場合に使います。
Q. dictator を使った有名な表現は?
オープンソースソフトウェアの開発で使われる『benevolent dictator(慈悲深い独裁者)』があります。『He is the benevolent dictator of the project.』のように、最終決定権を持つリーダーを指す好意的な表現です。
CHECK QUIZ
Q: 「The country is ruled by a dictatorship.」の意味は?
Q: 残酷で人々を苦しめる「暴君」を強調したい時に最適な名詞は?
Q: 「職場で威張り散らす人」を指す自然な表現は?