tort

  • ()不法行為
US/tɔrt/
UK/tɔrt/

発音のコツ

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tort は「トォート」のように発音します。最初の「t」にアクセントを置き、続く母音 /ɔːr/ は口を丸くして「オー」と長く伸ばしながら、舌を後ろに引いて R の音を響かせます。最後の「t」は舌先を歯茎に当てて息を鋭く止め、軽く弾くように発音してください。カタカナの「トート」と平坦にならないよう注意しましょう。

活用形

複数形
torts

コアイメージ

他人の権利を侵害し、損害賠償の対象となる民事上の不正行為であることがコアイメージです。契約違反や犯罪とは異なり、過失や故意による損害の法的責任を問う時に使います。

tortの意味・例文

名詞

countable / uncountable

不法行為

A civil wrong that causes someone else to suffer loss or harm resulting in legal liability.

ニュース

The company faces a lawsuit over an alleged tort.

その企業は不法行為の疑いで訴訟に直面しています。

企業不祥事や法的トラブルのニュースでよく使われます。

アカデミック

Students in the first year must study tort law.

1年生の学生は不法行為法を学ばなければなりません。

法学部の必須科目として頻出する表現です。

ビジネス

We need to avoid any risk of committing a tort.

不法行為を犯すリスクは避けなければなりません。

業務上の過失を防ぐ文脈で適しています。

フォーマル

The plaintiff seeks damages for a civil tort.

原告は民事上の不法行為に対する損害賠償を求めています。

法廷や公的な文書で使われる厳格な言い回しです。

語源

tort はラテン語の tortus(ねじれた、歪んだ)を語源としています。本来あるべき真っ直ぐな状態から「ねじれ曲がった」というイメージが、法律において「不正な行為」を指す意味へと発展しました。同じ「ねじれる」という語根を持つ関連語には、distort(歪める)や torture(拷問)があります。

派生語・ファミリー

形容詞tortious
名詞tortfeasor

tortの使い方

よく使う組み合わせ

commit a tort (不法行為を犯す)tort law (不法行為法)an intentional tort (故意の不法行為)tort liability (不法行為責任)a civil tort (民事上の不法行為)

使い分け

tort は過失などによる民事上の不法行為を、crime は国家が処罰する刑事上の犯罪を、breach は当事者間で結んだ契約や義務の違反を指します。

He sued the driver for a tort.

民事訴訟で個人的な損害賠償を求めるニュアンスです。

Murder is a serious crime.

警察が介入し刑罰の対象となる犯罪のニュアンスです。

They sued for a breach of contract.

約束や契約を破ったことを問うニュアンスです。

よくある間違い

× The police arrested him for a tort. ○ The police arrested him for a crime. → tort は民事上の問題なので警察は介入しません。逮捕されるような刑事事件には crime を使います。

× He made a tort against the company. ○ He committed a tort against the company. → 「不法行為を行う」という場合は動詞 make ではなく、罪や過ちを犯す意味の commit を使います。

コラム

豆知識

tort の語源であるラテン語 tortus(ねじれた)は、フランス語の tort(間違い、過ち)を経て英語に入りました。フランス語では今でも avoir tort(間違っている)という日常表現が使われており、英語の法律用語に「ねじれた行動=不正」という成り立ちの名残が見られます。

リアルな使われ方

ニュースでは mass tort(大規模不法行為)という言葉がよく登場します。これは欠陥商品や薬害などで多数の被害者が出た際に、一つの裁判所でまとめて審理する仕組みです。class action(集団訴訟)と並んで、アメリカの訴訟社会を象徴する実用的な法律用語です。

映画・音楽での使われ方

2000 年の映画『エリン・ブロコビッチ(Erin Brockovich)』は、巨大企業による水質汚染を暴いた実話に基づいています。このような公害訴訟は toxic tort(有害物質による不法行為)の典型例であり、法的な概念が社会にどう影響するかがよく分かる作品です。

イディオム・定型句

定型句toxic tort

有害物質による不法行為

The factory was sued in a toxic tort case.

定型句mass tort

大規模不法行為

The drug recall led to a mass tort litigation.

定型句tort claim

不法行為に基づく請求

She filed a tort claim for her injuries.

tortを使った会話例

法学部の図書館で、クラスメイトと

A

Are you studying for the tort law exam next week?

B

Yes, but I am struggling with the concept of negligence.

A

It is the most common type of civil tort.

B

Right. It is different from a crime because it is a civil issue.

A

Exactly. If someone commits a tort, they have to pay damages.

B

Thanks, that makes it clearer. I will keep reading this case.

文化的背景

英米法(コモン・ロー)において、tort は社会のルールを維持するための非常に重要な概念です。契約関係がない人同士の間で起きた損害(交通事故や名誉毀損など)を解決する基本手段として、英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。

よくある質問

Q. tort とは?

他人の権利を侵害し、損害を与えたことに対する民事上の不正行為です。『He filed a claim for a tort.(彼は不法行為の申し立てを行った)』のように、損害賠償を求める文脈で使われます。

Q. tort と crime の違いは?

crime は国家が罰する刑事事件ですが、tort は被害者が加害者を訴える民事事件です。『Assault can be both a crime and a tort.(暴行は犯罪にも不法行為にもなり得る)』のように、一つの行為が両方に該当することもあります。

Q. tort は日常会話で使いますか?

一般的な日常会話よりも、ニュースやビジネス、法学の文脈で使われます。『Our lawyer explained tort liability.(弁護士が不法行為責任について説明した)』のように、専門的な場面で頻出します。

Q. tort law には何が含まれますか?

交通事故などの過失(negligence)、名誉毀損(defamation)、不法侵入(trespass)などが含まれます。『Negligence is a common type of tort.(過失は一般的な不法行為の一種だ)』のように、故意ではない事故も対象になります。

Q. tort の形容詞形や関連語は?

「不法行為の」を意味する tortious があります。『The company denied any tortious interference.(その企業は不法な妨害行為を否定した)』のように、ビジネスの契約トラブルなどで使われます。

CHECK QUIZ

Q: 「警察が殺人事件を捜査している」と言う時に適切な単語は?

Q: 「彼らは不法行為を犯した」の自然な英語表現は?

Q: 「This case falls under tort law.」が意味する法律の分野は?