spite
- (名)悪意、意地悪、恨み
- (動)困らせる、いじめる
発音のコツ
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spite は二重母音の /aɪ/ にアクセントを置きます。日本語の「ア」より口を大きく開け、滑らかに「イ」へと移行してください。最後の /t/ は舌先を上の歯茎の裏に当てて息を止め、軽く破裂させます。「スパイト」のように語尾に母音の「オ」が入らないよう、息だけの音で終わらせるのが自然に聞こえるコツです。
活用形
- 三単現
- spites
- 進行形(-ing)
- spiting
- 過去形
- spited
- 過去分詞
- spited
コアイメージ
相手を傷つけたり困らせたりしたいという意地悪な気持ちがコアイメージです。腹いせや嫌がらせなど、ネガティブな感情から行動を起こす時に使います。
spiteの意味・例文
名詞
悪意、意地悪、恨み
A feeling of wanting to hurt or upset someone.
He broke my toy out of spite.
彼は腹いせに私のおもちゃを壊しました。
out of spite は「腹いせに」「意地悪で」を意味する定番フレーズです。
They rejected our proposal purely for spite.
彼らは純粋な嫌がらせで私たちの提案を拒否しました。
個人的な悪意がビジネスの決定に影響したことを表します。
There was no spite in her words.
彼女の言葉に悪意はありませんでした。
相手の意図が攻撃的なものではないことを説明する時に使います。
動詞
困らせる、いじめる
To deliberately hurt, annoy, or offend someone.
She only wore that dress to spite her mother.
彼女は母親を困らせるためだけにそのドレスを着ました。
to spite 誰々 で「(人)を困らせるために」という意味になります。
He refused to help just to spite us.
彼は私たちへの嫌がらせのためだけに手伝いを拒否しました。
just to spite で「単なる嫌がらせで」というニュアンスを強調します。
Are you doing this to spite me?
私を困らせるためにこれをやっているのですか?
相手の不可解な行動に対して意図を問いただす表現です。
語源
spite は despite(軽蔑、悪意)の短縮形として生まれました。さらに遡ると、ラテン語で「見下す」を意味する despicere(de- 下に + specere 見る)に由来します。相手を見下す態度から、悪意や意地悪という意味に発展しました。同じ specere(見る)の語根を持つ関連語には、inspect(検査する)があります。
派生語・ファミリー
spiteの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
spite は日常的な意地悪や腹いせを、malice は深刻で意図的な強い悪意を、grudge は過去の出来事に対する長引く恨みやわだかまりを表します。
よくある間違い
× In spite of it rained, we went out. ○ In spite of the rain, we went out. → in spite of は前置詞句なので、後ろには主語と動詞の文ではなく名詞を置きます。
× He is a spite person. ○ He is a spiteful person. → spite は名詞または動詞です。「意地悪な」という形容詞には spiteful を使います。
コラム
豆知識
「cut off one's nose to spite one's face(顔への当てつけに鼻を切り落とす)」という有名なことわざがあります。12世紀にバイキングから純潔を守るため、修道女たちが自らの鼻を切り落としたという伝説が語源とされ、現在では怒りに任せて自滅することを戒める表現です。
リアルな使われ方
ネイティブは「意地悪で〜する」と言いたい時に do something out of spite をよく使います。また、相手を困らせる目的でわざと何かをする状況では、just to spite me(私への嫌がらせで)というフレーズが日常会話で頻繁に登場します。
映画・音楽での使われ方
嫌がらせのためだけに建てられた「Spite house(スパイト・ハウス)」という建築物がアメリカなどに実在します。隣人の日差しを遮ったり、土地の境界線ギリギリに建てたりと、純粋な悪意で作られた奇妙な家々として、地域の有名な観光名所になっていることもあります。
イディオム・定型句
怒りに任せて自滅するな
“Calm down and don't cut off your nose to spite your face.”
〜にもかかわらず
“We finished the project in spite of the difficulties.”
腹いせに、意地悪で
“He deleted the file out of spite.”
spiteを使った会話例
木曜の午後、オフィスで同僚と
Did you hear that John deleted the shared project files?
Really? Did he do it out of spite?
Probably. He is holding a grudge because he didn't get promoted.
That is terrible. We shouldn't do anything to spite him back, though.
Exactly. In spite of the missing files, we still met the deadline.
Good job. Let's make this project a huge success just to spite him.
文化的背景
spite は、人間の複雑でネガティブな感情を表現する際に便利な単語です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われますが、強い非難のニュアンスを含むため使い方には注意が必要です。英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. spite とは?
相手を傷つけたり困らせたりしたいという意地悪な気持ちや悪意のことです。『He did it out of spite.(彼は腹いせにそれをやった)』のように、ネガティブな動機を表す時に使います。
Q. in spite of と despite の違いは?
意味は全く同じで「〜にもかかわらず」を表しますが、品詞の構造が異なります。despite は単独で前置詞として機能するため、『despite the rain』のように of を付けずに使います。
Q. 動詞としての spite はどう使いますか?
「(人)を困らせる」「嫌がらせをする」という意味で他動詞として使います。『She wore it to spite her mother.(母親を困らせるためにそれを着た)』のように目的を表す不定詞とよく結びつきます。
Q. spite と malice の違いは?
どちらも悪意を表しますが、程度が異なります。spite は日常的な腹いせや小さな意地悪を指すことが多いのに対し、malice は『act with malice(悪意を持って行動する)』のように深刻で法的な敵意を含みます。
Q. spite の形容詞形は何ですか?
spiteful(意地悪な、悪意のある)です。『a spiteful comment(意地悪なコメント)』のように、人や言葉が他者を傷つけようとする性質を持っていることを表現する時に使います。
CHECK QUIZ
Q: 「彼は腹いせにそれをやった」の自然な表現は?
Q: 空欄に入る最も適切な語句は? ( ) the heavy rain, the outdoor concert was a great success.
Q: 過去の出来事に対する「長引く恨みやわだかまり」を表す名詞は?