incompetence
- (名)無能、能力不足
- (名)不適格、心神喪失
発音のコツ
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incompetence は第2音節の「com(kɑːm)」にアクセントを置きます。最初の「in」は短く発音し、「com」は口を縦に大きく開けて「カー」と長く伸ばします。続く「pe」は曖昧母音で力を抜き、「tence」は舌先を歯茎に当てて「テンス」と軽く息を吐き出して終わります。「インコンピテンス」と平坦にならないよう注意しましょう。
活用形
- 複数形
- incompetences
- 具体的な無能な行為や事例を指す場合のみ
コアイメージ
求められる能力やスキルが決定的に欠けていることがコアイメージです。仕事や特定の任務を遂行する実力がないことを、批判的または客観的に指摘する時に使います。
incompetenceの意味・例文
名詞
無能、能力不足
Lack of ability, skill, or knowledge to do something successfully.
His incompetence cost the company a lot of money.
彼の無能さが会社に多大な損失をもたらしました。
職務上の能力不足を厳しく指摘する定番の表現です。
The mayor was accused of gross incompetence.
市長は甚だしい無能さで非難されました。
政治家やリーダーの管理責任を問うニュースで頻出します。
I cannot stand the incompetence of their customer service.
彼らのカスタマーサービスの無能さには我慢できません。
サービスの質がひどく低いことへの不満を表します。
The report highlighted the systemic incompetence within the organization.
その報告書は組織内の構造的な能力不足を浮き彫りにしました。
個人の問題だけでなく、組織全体の問題としても使われます。
不適格、心神喪失
Inability to do something legally or officially, often due to mental illness.
The lawyer argued for his client's mental incompetence.
弁護士は依頼人の心神喪失を主張しました。
法的に責任を負う能力がないことを示す専門的な用法です。
The court must determine the legal incompetence of the witness.
裁判所は証人の法的な不適格性を判断しなければなりません。
証言や契約を行う資格がない状態を指します。
語源
incompetence は接頭辞 in-(否定)と competence(能力、適性)から成り立っています。必要な基準を満たす能力が欠如している状態から、「無能」「不適格」という意味に発展しました。同じ competere(適する、一致する)の語根を持つ関連語には、compete(競争する)があります。
派生語・ファミリー
incompetenceの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
incompetence は職務を果たすスキルや適性の欠如を、inability は単に何かができない状態を、incapacity は病気や法的制限などで能力を発揮できない状態を表します。
“The patient suffers from mental incapacity.”
→ 病気や法的な理由によって能力が制限されている状態を指します。
よくある間違い
× He was fired because of his incompetent. ○ He was fired because of his incompetence. → incompetent は形容詞(無能な)です。名詞の incompetence(無能さ)を使いましょう。
× She accused him for incompetence. ○ She accused him of incompetence. → 「無能だと非難する」は accuse A of B の形をとります。for ではなく of が適切です。
コラム
豆知識
incompetence に関連する有名な概念に「ピーターの法則(The Peter Principle)」があります。これは「組織において、人は自分の無能さが露呈するレベルまで昇進する」という社会学の法則です。優秀なプレイヤーが必ずしも優秀なマネージャーになれるわけではないという、現代のビジネスにも通じる鋭い指摘です。
リアルな使われ方
ネイティブはビジネスや政治の不祥事を批判する際、形容詞の gross(甚だしい)を伴って gross incompetence(重大な過失、甚だしい無能)と表現することがよくあります。単なるミスではなく、プロとしてあり得ないレベルの能力不足を痛烈に非難する時の定型フレーズです。
映画・音楽での使われ方
2006年の映画『Idiocracy(邦題:26世紀青年)』は、人類の知能が低下し、incompetence が蔓延した未来社会をコミカルかつ風刺的に描いたカルト的作品です。社会全体が能力不足に陥った時の恐ろしさを、極端なブラックジョークを交えて表現しています。
イディオム・定型句
自分の無能さが露呈する地位まで昇進する
“Employees tend to rise to their level of incompetence.”
重大な過失、甚だしい無能
“He was dismissed for gross incompetence.”
無能を言い訳にする
“You cannot simply plead incompetence now.”
incompetenceを使った会話例
月曜の朝、オフィスで同僚と
Did you hear? The project manager was fired last week.
Really? But considering his incompetence, I am not surprised.
True. He always missed deadlines and lacked leadership.
Yeah. Management finally saw it as gross incompetence, not just an inability to adapt.
I hope the next manager has the competence to guide us properly.
I completely agree. We need someone who can turn things around.
文化的背景
欧米のビジネス文化では、職務に対する責任と成果が厳しく問われます。そのため、incompetence(無能)は解雇の正当な理由として、契約や法的な文脈でも頻繁に用いられる重い言葉です。英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. incompetence とは?
求められる能力やスキルが決定的に欠けている状態、つまり「無能」や「不適格」を意味します。『He was fired for incompetence.(彼は無能を理由に解雇された)』のように、仕事での能力不足を指摘する時に使います。
Q. incompetence の対義語は?
対義語は competence(能力、適性)です。十分な能力があり、仕事を適切にこなせる状態を指します。『She has the competence to lead the team.(彼女にはチームを率いる能力がある)』のように使います。
Q. incompetence はどんな場面で使われますか?
主にビジネスや政治のニュースで、失敗の原因や不祥事を批判的に指摘する場面で使われます。『The disaster was caused by managerial incompetence.(その惨事は経営陣の無能さによって引き起こされた)』のように厳しい評価を下す際に頻出します。
Q. incompetence と incompetent の違いは?
incompetence は「無能さ」を表す名詞で、incompetent は「無能な」を表す形容詞です。『His incompetence is obvious.(彼の無能さは明らかだ)』に対し、『He is an incompetent manager.(彼は無能なマネージャーだ)』と使い分けます。
Q. incompetence を使った有名な法則はありますか?
「ピーターの法則」に出てくる『rise to one's level of incompetence(自分の無能さが露呈する地位まで昇進する)』が有名です。優秀な人も昇進を続けると、最終的に自分の能力が追いつかない役職に留まるというビジネスの教訓です。
CHECK QUIZ
Q: 「病気による法的な能力喪失」を表すのに最適な名詞は?
Q: 「彼を無能だと非難する」の自然な英語表現は?
Q: 「His ( ) ruined the project.」の空欄に入る適切な語は?