debtor
- (名)債務者、借主、お金の借り手
発音のコツ
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debtor の発音記号は /ˈdet.ər/ です。最大の注意点は、真ん中の「b」を発音しないことです。「デブター」と読まないよう気をつけましょう。最初の「e」にアクセントを置き、日本語の「エ」より少し口を横に引いて「デ」と強く発音します。後半の「tor」は曖昧な音になり、舌を軽く丸めて「ター」と「ル」の中間のような音で短く終わらせます。
活用形
- 複数形
- debtors
コアイメージ
法的な義務としてお金を返済しなければならない立場にあることがコアイメージです。金融や法律の堅い文脈で、お金を借りている人や組織を正確に指し示したい時に使います。
debtorの意味・例文
名詞
債務者、借主、お金の借り手
A person, country, or organization that owes money.
The company is a major debtor to several banks.
その会社は複数の銀行に対する主要な債務者です。
企業間の取引や融資の文脈でよく使われます。
The government announced a new policy to support debtors.
政府は債務者を支援する新政策を発表しました。
複数形で一般的な債務者全体を指すことも多いです。
The debtor must repay the loan by the end of the year.
債務者は年末までにローンを返済しなければなりません。
契約書などで義務を明記する際によく登場します。
The United States became a net debtor nation in the 1980s.
アメリカは1980年代に純債務国になりました。
debtor nation(債務国)は経済学の定番表現です。
語源
debtor は、ラテン語の debere(負う、借りる)に由来します。この語は接頭辞 de-(離れて)と habere(持つ)が組み合わさったもので、「他人のものを手元に持っている」という成り立ちから、お金を借りている「債務者」の意味に発展しました。同じ語根を持つ関連語には、名詞の debt(借金)があります。
派生語・ファミリー
debtorの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
debtor は法的な返済義務を負う人を指し、borrower は日常的にお金や物を借りる人を広く指し、defaulter は返済を怠り契約違反をした人を指します。
よくある間違い
× The bank is the debtor in this contract. ○ The bank is the creditor in this contract. → お金を貸す側(銀行など)は creditor(債権者)であり、借りる側が debtor(債務者)です。
× He is a debter of the company. ○ He is a debtor of the company. → 人を表す接尾辞は -er ではなく -or です。法律や金融の専門用語では -or の形がよく使われます。
コラム
豆知識
debtor の綴りにある「b」は、実は後から付け足されたものです。元々のラテン語 debitor からフランス語を経由するうちに「b」が落ちて dette などとなりました。しかし、ルネサンス期に「語源のラテン語の綴りに近づけよう」という動きがあり、無理やり「b」が復活させられました。発音はそのままだったため、現在も読まれない文字となっています。
リアルな使われ方
ニュースや経済の分野では、国レベルの貸し借りを表す debtor nation(債務国)というフレーズが頻出します。アメリカは世界最大の経済大国ですが、同時に世界最大の debtor nation でもあります。国際収支や貿易赤字の話題で必ず登場し、ネイティブがマクロ経済を語る際に欠かせない重要なキーワードです。
映画・音楽での使われ方
チャールズ・ディケンズの小説『デイヴィッド・コパフィールド』や『リトル・ドリット』には、19世紀イギリスに実在した debtor's prison(債務者監獄)が描かれています。借金を返せない人が収監される過酷な施設で、ディケンズ自身の父親も投獄された経験があり、彼の作品に大きな影響を与えました。
イディオム・定型句
貸した側は借りた側よりよく覚えている
“Remember that creditors have better memories than debtors.”
破産手続きを行い再建中の占有継続債務者
“The company operates as a debtor in possession.”
他国に貸しているより借りているお金が多い債務国
“The country has become the world's largest debtor nation.”
debtorを使った会話例
ビジネス会議で、法務担当者と経理担当者が
We need to review the list of our debtors today.
Yes, a few of them missed their payments last month.
Should we send a warning letter to each defaulter?
I think so. As a creditor, we must protect our assets.
Exactly. If a debtor files for bankruptcy, it becomes complicated.
I will prepare the documents for the outstanding accounts.
文化的背景
英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。アメリカのビジネスニュースでは、連邦破産法第11条(Chapter 11)に関連して、経営陣が残って企業の再建を目指す方式を debtor in possession(占有継続債務者)と呼ぶことがよくあります。
よくある質問
Q. debtor とは?
法的な義務としてお金を返済しなければならない人や組織のことです。『The debtor must pay the money back.(債務者は返済しなければならない)』のように、金融や契約の場面で使います。
Q. debtor と creditor の違いは?
貸し借りの関係において立場が逆になります。『A debtor owes money.(債務者はお金を負っている)』に対し、『A creditor lends money.(債権者はお金を貸す)』と表します。
Q. debtor の発音の注意点は?
真ん中の「b」は発音しない黙字(サイレントレター)です。『I am a debtor.(私は債務者です)』と読む時は「デブター」ではなく「デター」と発音します。debt(借金)と同じルールだと覚えてください。
Q. debtor は日常会話でよく使いますか?
日常会話ではあまり使われません。友達同士の貸し借りなら borrower や『I owe you money.(お金を借りている)』が自然です。debtor は法的な文脈の専門用語として用います。
Q. debtor nation とは何ですか?
他国に対して貸しているお金よりも、借りているお金の方が多い「債務国」を意味する経済用語です。『Japan is not a debtor nation.(日本は債務国ではない)』のようにニュースで頻出します。
CHECK QUIZ
Q: 図書館で本を借りる「利用者」を指すのに最も自然な単語は?
Q: 銀行が企業に融資を行った場合、銀行側の立場を表す単語は?
Q: 対外純資産がマイナスになっている国を指す経済用語は?