clout
- (名)影響力、権力
- (名)殴打、強打
- (動)強く打つ、殴る
発音のコツ
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clout は「クラウト」のように発音します。最初の「cl」は、舌先を上の前歯の裏にしっかり当てながら「ク」と「ル」を同時に出すイメージです。母音の「ou(au)」は「ア」から「ウ」へ滑らかに変化する二重母音で、口を大きく開けてからすぼめます。最後の「t」は舌先を弾いて軽く息を吐き出し、母音を足さないように注意しましょう。
活用形
- 三単現
- clouts
- 進行形(-ing)
- clouting
- 過去形
- clouted
- 過去分詞
- clouted
- 複数形
- clouts
- 強打や殴打の意味で可算名詞として使う場合
コアイメージ
政治やビジネスの場において、人や物事を動かす強い影響力や権力を持つことがコアイメージです。自分の意見やコネクションが周囲の決定を大きく左右するような時に使います。
cloutの意味・例文
名詞
影響力、権力
Influence or power, especially in politics or business.
The new CEO has a lot of clout in the industry.
新しいCEOは業界で大きな影響力を持っています。
ビジネスや業界内での強い発言力を表します。
The labor union used its political clout to change the law.
労働組合は法律を変えるために政治的影響力を行使しました。
政治的な人脈や権力を示す際によく使われます。
He is just doing crazy things for internet clout.
彼はネット上の注目を集めるためだけに非常識なことをしています。
SNSでの知名度や影響力を指すスラング的な用法です。
殴打、強打
A heavy blow with the hand or a hard object.
She gave him a hard clout on the head.
彼女は彼の頭を強く殴りました。
手や硬い物でガツンと叩く物理的な打撃を表します。
If you do not stop, I will give you a clout.
やめないと、一発お見舞いしますよ。
古い表現ですが、イギリス英語などで時折使われます。
The boxer delivered a massive clout to his opponent.
そのボクサーは対戦相手に強烈な一撃を加えました。
スポーツや事件の文脈で強い打撃を示すことがあります。
動詞
強く打つ、殴る
To hit someone or something forcefully.
He clouted the ball out of the park.
彼はボールを公園の外まで強く打ち飛ばしました。
物を力強く叩き飛ばす動作を表します。
I was so angry that I almost clouted him.
私はとても腹が立って、彼を殴りそうになりました。
怒りに任せて人をひっぱたくようなニュアンスを含みます。
The falling branch clouted him on the shoulder.
落ちてきた枝が彼の肩を強く打ちました。
物が人に激しくぶつかる状況にも使えます。
語源
clout は古英語で「布切れ」や「服の継ぎ当て」を意味する clūt が語源です。布で「バシッと叩く」という動作から「打撃・殴打」という意味になり、それが比喩的に「人を動かす強力な打撃=強い影響力」へと発展しました。布を意味する cloth や衣服の clothes も、これと同じ語源を持っています。
派生語・ファミリー
cloutの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
clout は政治やビジネスでの強い力やコネを、influence は他者の考えを間接的に変える力を、authority は役職や法律に基づく公式な権限を表します。
よくある間違い
× He has a big clout. ○ He has a lot of clout. → 影響力を意味する clout は不可算名詞なので、a や big ではなく a lot of などを伴います。
× She clouted to the door. ○ She clouted the door. → 動詞の clout は「〜を強く打つ」という他動詞なので、前置詞を置かずに直接目的語をとります。
コラム
豆知識
clout はもともと古英語で「布切れ」や「服の継ぎ当て」を意味していました。そこから「布でバシッと叩く」という動詞になり、さらに「人を動かす強力な打撃=影響力」へと意味が変化しました。現在でもイギリスの一部では「殴ること」の意味で使われることがあります。
リアルな使われ方
現代のネイティブは、SNSで目立ちたがる人を clout chaser と呼んで批判することがよくあります。フォロワー数や「いいね」を稼ぐためだけに過激な行動をとる人々を指す言葉で、ネット文化から生まれた非常に実用的なスラングです。
映画・音楽での使われ方
ヒップホップ界の人気トリオである Migos と Cardi B のヒット曲『Clout』は、SNSでの名声や注目ばかりを追い求める人々を痛烈に批判した楽曲です。この曲の大ヒットにより、若者の間で clout という言葉がさらに定着しました。
イディオム・定型句
影響力を持つ
“His opinion carries a lot of clout here.”
注目を追い求める人
“She is just acting like a clout chaser.”
影響力を失う
“The politician began to lose clout recently.”
cloutを使った会話例
月曜の朝、オフィスで同僚と
Did you hear that Mr. Smith is leaving the company?
Yes, it is surprising. He carried a lot of clout in the marketing department.
Exactly. Without his influence, the new project might face some difficulties.
Do we know who will replace him and take over his clout?
Rumor has it that Sarah will step in, but she doesn't have the same authority yet.
True. She will need to build her own clout with the major clients.
I hope she can do it without losing the team's trust.
We will see. It is definitely a critical time for us.
文化的背景
アメリカでは政治家やビジネスリーダーが持つ「人脈に基づく影響力」を clout と呼ぶことが多く、シカゴの政治風土から広まった言葉とも言われています。近年は若者の間で「SNSでの注目度」を指すスラングとしても世界中で広く使われます。
よくある質問
Q. clout とは?
政治やビジネスの場などで、人や物事を動かす強い影響力や権力のことです。『He has a lot of clout in the industry.(彼は業界で大きな影響力を持っている)』のように使います。
Q. clout と power の違いは?
power は物理的・精神的な力全般を指す幅広い言葉です。一方の clout は、コネや地位を通じて周囲を動かす力に特化しています。『She used her political clout.(彼女は政治的影響力を使った)』のように使います。
Q. SNSで見る clout とはどういう意味ですか?
SNSや若者の間では「ネット上の知名度や影響力」という意味でよく使われます。『He is doing it for clout.(彼は注目を浴びるためにやっている)』のように、フォロワー数を稼ぐ目的を指すスラングとして定着しています。
Q. clout をフォーマルに言い換えると?
より一般的でフォーマルな表現にする場合は influence に言い換えられます。『She has a lot of influence.(彼女には多大な影響力がある)』のようにすると、ビジネス文書でも使いやすい自然な表現になります。
Q. clout を使った若者言葉はありますか?
有名人に便乗して自分の知名度を上げようとする人を『clout chaser(注目稼ぎ)』と呼びます。『Stop being a clout chaser.(売名行為はやめなさい)』のように、SNS上で批判的に使われることが多い表現です。
CHECK QUIZ
Q: 警察が持つ「逮捕する権限」に最適な名詞は?
Q: 「彼は業界で大きな影響力を持っている」の自然な表現は?
Q: スラングとしての「clout」が最もよく使われる場面は?