beyond
- (前)〜の向こうに、〜を越えて
- (前)〜の限界を超えて
- (前)〜の及ばない、〜できない
- (副)その先に、それ以降に
発音のコツ
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beyond は /bɪˈjɒnd/ または /bɪˈjɑːnd/ と発音されます。最初の「bɪ」は口をリラックスさせて短く「ビ」と発音し、強勢を置かないのがコツです。後半の「yond」にアクセントがあり、「ヤァンド」のように口を縦に開けて母音を長く響かせます。日本語の平坦な「ビヨンド」にならないよう、後半を強調してください。
活用形
- 複数形
- beyonds
- 未知の領域やあの世を意味する名詞用法の複数形
コアイメージ
基準となる点や限界を大きく越えて、その先にあることがコアイメージです。物理的な場所だけでなく、能力や想像の範囲を超えている状況を表現したい時に使います。
beyondの意味・例文
前置詞
〜の向こうに、〜を越えて
on or to the further side of something
The mountains lie beyond the small town.
その小さな町の向こうに山々が連なっています。
物理的な位置関係を表す最も基本的な使い方です。
We parked our car just beyond the bridge.
私たちは橋を越えたすぐのところに車を停めました。
just を付けると「越えてすぐ」という意味になります。
He threw the ball beyond the fence.
彼はフェンスの向こう側へボールを投げました。
動作が何かを越えていく状況を表現できます。
〜の限界を超えて
outside the limits or scope of something
The situation is completely beyond my control.
その状況は完全に私の手に負えません。
自分の権限や能力の限界を超えている時に使います。
The old car is damaged beyond repair.
その古い車は修理不可能なほど壊れています。
beyond repair は限界を超えた状態を示す定番表現です。
His behavior is beyond acceptable limits.
彼の振る舞いは許容範囲を超えています。
ルールや常識の枠から外れていることを表します。
〜の及ばない、〜できない
out of the grasp or understanding of
The beauty of the scenery is beyond description.
その景色の美しさは言葉では表現できません。
beyond description で「筆舌に尽くしがたい」という意味になります。
Why she made that decision is beyond me.
なぜ彼女がその決断をしたのか私には理解できません。
beyond me は「理解できない」を表す口語表現です。
The patient is beyond medical help.
その患者は医療の及ばない状態にあります。
専門的な能力や技術が届かない深刻な状況を示します。
副詞
その先に、それ以降に
further away in the distance or time
The path continues to the forest and beyond.
その道は森へ、そしてさらにその先へと続いています。
空間的にさらに遠くへ続くことを表します。
We need to plan for the next year and beyond.
私たちは来年、そしてそれ以降の計画を立てる必要があります。
時間的に未来へ向かっていく状況を示します。
The company aims to expand into Europe and beyond.
その企業はヨーロッパ、さらにその先への進出を目指しています。
規模や範囲が広がり続けるニュアンスを持ちます。
語源
beyond は古英語の be-(〜のそばに)と geond(向こう側)が組み合わさって生まれました。ある基準点のそばから見て「向こう側にある」という成り立ちから、現在の「〜を超えて」という意味に発展しました。同じ geond の語根を持つ関連語には、yonder(あそこの、向こうの)があります。
派生語・ファミリー
beyondの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
beyond は基準や限界を越えたはるか先を、past はある地点を通り過ぎる動きや時間を、over は何かの上を越えて向こう側へ行く動きを表します。
よくある間違い
× It is beyond of my control. ○ It is beyond my control. → beyond は前置詞として直接目的語をとるため、of を挟む必要はありません。
× The old machine is over repair. ○ The old machine is beyond repair. → 限界を超えて「修理不可能」な状態を表すには over ではなく beyond を使います。
コラム
豆知識
beyond の語源は、古英語の be-(〜のそばに)と geond(向こう側)が組み合わさったものです。この geond は、現代英語の yonder(あそこの、向こうの)という単語にも受け継がれています。物理的な「向こう側」から、想像や限界の「向こう側」へと意味が広がり、人間の好奇心を刺激する言葉になりました。
リアルな使われ方
ネイティブの日常会話では、「理解できない」を意味する It is beyond me. が頻出します。I don't understand. よりも「自分の理解の範疇を超えていてお手上げだ」というニュアンスが強く出ます。呆れた時や不思議でたまらない時に、肩をすくめながら使うと非常に自然です。
映画・音楽での使われ方
人気SF映画シリーズの『Star Trek Beyond(スター・トレック BEYOND)』のタイトルには、この単語が使われています。既知の宇宙の境界を「越えて」未知の領域へ踏み出すという、作品の壮大なスケールと探求のテーマを、たった一語で見事に表現しています。
イディオム・定型句
期待をはるかに超えて努力する
“She always goes above and beyond for her clients.”
私には理解できない
“Why he quit his job is completely beyond me.”
合理的な疑いの余地なく
“The jury found him guilty beyond a reasonable doubt.”
beyondを使った会話例
月曜の朝、オフィスで同僚と
Did you read the report on the new project?
Yes, but the technical details are completely beyond me.
I agree. It seems like the budget is also past the limit.
We might need to go above and beyond to secure more funding.
True. The scope of work is beyond our current resources.
Let's discuss this with the manager before it gets beyond control.
Good idea. We don't want the situation to be damaged beyond repair.
Exactly. I will schedule a meeting for this afternoon.
文化的背景
アメリカの宇宙開発やフロンティア精神の文脈では、beyond は「未知なる領域への探求」を象徴する肯定的な言葉として頻繁に使われます。英米間で発音の母音に多少の差はありますが、意味や使い方に地域ごとの大きな違いはなく、広く使われます。
よくある質問
Q. beyond とは?
物理的な場所や、能力・限界などの「範囲を超えている」ことを表す前置詞・副詞です。『The problem is <<beyond>> repair.(その問題は修復不可能だ)』のように使います。
Q. 日常会話でよく使う beyond の表現はありますか?
『It is <<beyond>> me.(私には理解できない)』というフレーズがよく使われます。『How he fixed it is <<beyond>> me.』のように、不思議で納得できない時に便利です。
Q. beyond と past はどう使い分けますか?
past は「通り過ぎる」という動きに焦点が当たりますが、beyond は「ずっと向こうにある」という位置や限界に焦点が当たります。『We walked **past** the store.(店の前を通り過ぎた)』と使い分けます。
Q. beyond の後に動詞を置くことはできますか?
beyond は前置詞なので、動詞を続ける場合は動名詞(-ing形)にします。『He is <<beyond>> caring about the results.(彼は結果を気にする段階を過ぎている)』のように表現できます。
Q. ビジネスで評価される時に使う beyond のフレーズは?
『go **above** and <<beyond>>(期待をはるかに上回る)』が定番です。『You went **above** and <<beyond>> on this project.』のように、並外れた貢献を称える時に使われます。
CHECK QUIZ
Q: 「私たちは郵便局の前を通り過ぎた」の自然な表現は?
Q: 「彼の車は修理不可能なほど壊れている」の自然な表現は?
Q: 「It's beyond me.」が表す話し手の心理に最も近いものは?