absurd
- (形)馬鹿げた、不合理な、理にかなわない
- (名)(the 〜で)不条理
コアイメージ
「常識や論理から完全に外れていて、思わず笑ってしまうほど馬鹿げている」というのがコアイメージ。道理に合わず、到底受け入れられない状況や考えを非難したり呆れたりする時に使います。
absurdの意味・例文
形容詞
馬鹿げた、不合理な、理にかなわない
wildly unreasonable, illogical, or inappropriate
It is absurd to expect her to finish all this work by tomorrow.
明日までに彼女がこの仕事をすべて終わらせるのを期待するなんて馬鹿げている。
It is absurd to do 〜(〜するなんて馬鹿げている)という定番の形です。
The client made an absurd demand that we cut the budget in half.
顧客は予算を半分に削るという不合理な要求をしてきた。
make an absurd demand(不合理な要求をする)はビジネスでもよく使われます。
The politician dismissed the allegations as completely absurd.
その政治家は、その疑惑を完全に馬鹿げているとして退けた。
dismiss A as absurd(Aを馬鹿げているとして退ける)というニュースで頻出の表現です。
Look at this absurd hat I bought for the party.
パーティーのために買ったこの馬鹿げた帽子を見てよ。
見た目や状況が度を越しておかしく、「滑稽な」というニュアンスでも使います。
Such an absurd conclusion cannot be drawn from the evidence presented.
提示された証拠からそのような不合理な結論を導き出すことはできない。
論文や議論などで、論理の飛躍を厳しく指摘する際に効果的です。
名詞
(the 〜で)不条理
the state or condition in which human beings exist in an irrational and meaningless universe
The concept of the absurd is central to existentialist philosophy.
不条理の概念は実存主義哲学の中心である。
哲学用語としての「the absurd(不条理)」です。
Camus explored the human struggle against the absurd.
カミュは不条理に対する人間の闘いを探求した。
アルベール・カミュの『不条理の哲学』などでよく登場する用法です。
Theater of the Absurd emerged in the late 1950s.
不条理演劇は1950年代後半に登場した。
Theater of the Absurd(不条理演劇)という演劇史上の重要なムーブメントを指します。
語源
語源はラテン語の「ab(〜から離れて)」+「surdus(耳が聞こえない、音痴な)」です。もともとは音楽用語で「調子外れの、耳障りな」という意味でした。そこから「人の話を聞かない」「論理や常識の調子から完全に外れた」という現在の「不合理な、馬鹿げた」という意味へと変化しました。
派生語・ファミリー
absurdの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
absurdは「論理や常識から完全に外れていて到底受け入れられない」という強い呆れを含みます。ridiculousは「滑稽で笑いの対象になる」というニュアンスが強く、illogicalは感情を含まず単に「論理的でない、筋が通っていない」ことを客観的に表します。
“You look ridiculous in that giant costume.”
→ 見た目や行動が滑稽で笑ってしまう
“His argument is illogical and full of contradictions.”
→ 単に論理破綻していることを客観的に指摘
よくある間違い
× absurd person よりも ○ absurd idea/situation。absurdは人そのものを直接形容するよりも、その人の「考え」「発言」「状況」に対して使われることが多いです。
× It's absurdly to think... は誤り(正しくは ○ It's absurd to think...)。形容詞 absurd と副詞 absurdly の混同に注意。副詞は absurdly expensive(馬鹿みたいに高い)のように形容詞を修飾する際に使います。
コラム
豆知識
語源の「ab(離れて)+surdus(耳が聞こえない)」は、数学の「surd(無理数)」と同じ語根から来ています。無理数も「(分数で)割り切れない=理屈に合わない」というニュアンスがあり、言葉の根本でつながっているのが面白いところです。
リアルな使われ方
ネイティブの日常会話では "That's absurd!"(そんなのありえない!馬鹿げてる!)と、相手の信じられない発言や理不尽な要求に対するリアクションとしてよく使われます。怒りや呆れが入り混じった強い表現です。
映画・音楽での使われ方
不条理コメディ(Absurdist comedy)というジャンルがあります。イギリスの『モンティ・パイソン』などが代表的で、論理を完全に無視したシュールな笑いを「absurd」と表現します。
覚え方・ゴロ合わせ
アブ(ab)がサード(surd)ベースを守るなんて馬鹿げている(absurd)。
CHECK QUIZ
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Q: 「absurd」のニュアンスに最も近い文はどれ?