than
- (接)…よりも
- (前)…よりも
発音のコツ
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than は最初の摩擦音 /ð/ がポイントです。舌先を上下の歯で軽く挟んで音を出します。強調する時は口を「ア」と「エ」の中間に開いて「ザァン」と発音しますが、実際の会話では弱形の「ザン」や「ドゥン」のように短く曖昧な音になることがほとんどです。「ザン」と強くカタカナ発音しすぎないように注意してください。
コアイメージ
物事のサイズや程度、状態を比べて違いを明確にすることがコアイメージです。2つの対象を比較し、どちらが上か下かを論理的に伝えたい時に使います。
thanの意味・例文
接続詞
…よりも
Used to introduce the second element in a comparison.
She runs much faster than I do.
彼女は私よりもずっと速く走ります。
比較級の後に置いて、比べる対象を示します。
This year's profits are higher than expected.
今年の利益は予想よりも高いです。
予想や基準と比較する際によく使われます。
The results were more significant than previous studies suggested.
結果は先行研究が示唆していたよりも重要でした。
論文などで過去のデータと比較する時に便利です。
前置詞
…よりも
Used to link a comparison to a noun or pronoun.
My brother is two years older than me.
私の兄は私より2歳年上です。
日常会話では than の後に目的格を置くのが一般的です。
Nobody loves this band more than him.
彼以上にこのバンドを愛している人はいません。
誰かと比べて一番であることを強調できます。
We cannot accept a price lower than this.
これより低い価格は受け入れられません。
数値や金額の基準を示す前置詞として働きます。
語源
than の語源は古英語の「þænne(その時、それから)」にさかのぼります。もともと時間を表す then と同じ単語でしたが、「Aが起きた、その次にBが起きた」という順序を表す使い方が、「AはBよりも〜だ」という比較の意味へと発展しました。17世紀頃に両者の綴りが区別されるようになりました。同じ語根を持つ関連語には、then(それから)があります。
派生語・ファミリー
thanの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
thanは2つのものの違いを明確にし、asは同等であることを示し、toはpreferやsuperiorなどの特定の語と結びついて比較の対象を示します。
よくある間違い
× I am taller then you. ○ I am taller than you. → then は「その時」「それから」を表す副詞です。比較には than を使います。
× He is senior than me. ○ He is senior to me. → senior や junior などラテン語由来の比較級には、than ではなく to を使います。
コラム
豆知識
than と then は、古英語では同じ「þænne」という一つの単語でした。「Aが起きた、それからBが起きた」という時間の順序を表す使い方が、「AはBよりも〜だ」という比較の表現へと枝分かれしていきました。17世紀頃にようやく綴りが明確に区別されるようになったという歴史があります。
リアルな使われ方
ネイティブはビジネスメールなどで「喜んで〜します」と伝える時、I am more than happy to... というフレーズをよく使います。単なる happy よりも熱意や前向きな姿勢が伝わるため、顧客への対応や同僚へのサポートを申し出る際の実用的な定型表現として非常に役立ちます。
映画・音楽での使われ方
2006年の映画『Stranger Than Fiction(邦題:主人公は僕だった)』のタイトルには than が使われています。これは「事実は小説よりも奇なり」という有名なことわざの一部を切り取ったもので、平凡な男の人生が小説のように進んでいく不思議な物語にぴったりの題名です。
イディオム・定型句
行動は言葉より雄弁である
“You should help him because actions speak louder than words.”
たいてい、よく
“More often than not, he forgets his keys.”
言うは易く行うは難し
“Finding a good job is easier said than done.”
thanを使った会話例
カフェで同僚と新しい働き方について
I prefer working in the office to working from home.
Really? I think remote work is much more efficient than commuting.
It is true that we save time, but face-to-face communication is better than online meetings.
I agree. However, I am more productive at home. It is easier said than done to focus in a noisy office.
That makes sense. We need a quiet environment rather than a busy desk.
Exactly. Let's find a balance that works for both of us.
文化的背景
than の後に続く代名詞は、伝統的な文法では主格(I, he)が正しいとされてきましたが、現代の日常会話では目的格(me, him)を使うのが一般的です。英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. than とは?
2つのものを比べて「〜よりも」と違いを示す時に使う接続詞や前置詞です。『She is taller than me.(彼女は私より背が高い)』のように、日常会話からビジネスまで幅広く使われます。
Q. than の後ろは主格(I)ですか、目的格(me)ですか?
文法的には主格が正しいとされてきましたが、現代の日常会話では目的格を使うのが自然です。『He is older than me.』のように目的格を置く使い方が広く定着しています。
Q. more than の使い方は?
数詞の前に置いて「〜以上」を表すほか、形容詞の前で「非常に〜だ」と強調する時にも使います。『I am more than happy to help.(喜んでお手伝いします)』はビジネスで頻出する丁寧な表現です。
Q. rather than はどう使いますか?
「AというよりむしろB」と、2つの選択肢を比べて一方を優先する時に使います。『I prefer tea rather than coffee.(コーヒーよりむしろ紅茶が好きだ)』のように好みを伝える際に便利です。
Q. other than の意味と使い方は?
「〜以外の」「〜を除いて」という意味で、例外を示す時に使います。『I have no friends other than you.(私にはあなた以外の友達がいません)』のように、限定的な状況を説明できます。
CHECK QUIZ
Q: 「私はコーヒーより紅茶が好きだ」の自然な表現は?
Q: 「彼以外に誰も真実を知らない」の空所に入るのは? / Nobody knows the truth ( ) him.
Q: 「It is easier said than done.」の意味は?