much
- (形)たくさんの、多量の
- (副)大いに、とても、よく
- (名)たくさんのこと
発音のコツ
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much の母音 /ʌ/ は、日本語の「ア」よりも口をあまり開けず、喉の奥から短く「ア」と発音します。続く /tʃ/ は、舌先を上の歯茎の裏につけて息を止め、そこから「チ」と鋭く息を破裂させます。「マッチ」と日本語のように促音(ッ)を入れず、滑らかに繋げるのがポイントです。母音を短く切ることを意識してください。
活用形
- 比較級
- more
- 最上級
- most
- 比較級
- more
- 最上級
- most
コアイメージ
数えられないものの量や程度が、基準を大きく上回っていることがコアイメージです。水や時間などの不可算名詞の量を表す時や、動詞・形容詞の程度を強調したい時に使います。
muchの意味・例文
形容詞
たくさんの、多量の
a large amount of something uncountable
I don't have much time today.
今日はあまり時間がありません。
時間やお金など、数えられない名詞の量を表します。
We didn't make much progress on the project.
私たちはプロジェクトであまり進捗を生み出せませんでした。
主に否定文や疑問文で使われるのが特徴です。
How much money do you need?
お金はいくら必要ですか?
How much で量や金額を尋ねる定番の表現です。
副詞
大いに、とても、よく
to a great degree or often
Thank you very much for your help.
手伝ってくれて本当にありがとうございます。
動詞の意味を強調して感謝の気持ちを伝えます。
I feel much better than yesterday.
昨日よりもずっと気分が良いです。
比較級の前に置いて「ずっと〜だ」と程度を強調します。
He doesn't go out much lately.
彼は最近あまり外出しません。
頻度が少ないことを表す際にも使われます。
名詞
たくさんのこと
a large amount or extent
Much of the work is already done.
仕事の大部分はすでに終わっています。
名詞(代名詞)として主語になることができます。
He didn't say much at the meeting.
彼は会議で多くを語りませんでした。
発言や情報の量が少ないことを表します。
Too much is never a good thing.
多すぎるのは決して良いことではありません。
概念としての「過剰な量」を表現します。
語源
much は古英語の micel(大きい、多い)に由来します。もともとは物理的な大きさや数の多さを表していましたが、次第に数えられないものの量や、動作・状態の程度を強調する意味へと発展しました。同じ「大きい」という語源を持つ関連語には、スコットランド英語などで使われる mickle(多量)があります。
派生語・ファミリー
muchの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
much は数えられない名詞の量が多いことを、many は数えられる名詞の数が多いことを、a lot of は数えられる名詞にも数えられない名詞にもカジュアルに多いことを表します。
よくある間違い
× I have much money. ○ I have a lot of money. → 日常会話の肯定文で much を名詞の前に置くのは不自然で、a lot of を使うのが一般的です。
× There are much people in the park. ○ There are many people in the park. → people のような数えられる名詞には much ではなく many を使います。
コラム
豆知識
スペイン語の「mucho(ムーチョ)」は英語の much と似ていますが、語源はラテン語の multus であり、古英語由来の much とは直接の関係がありません。しかし、インド・ヨーロッパ祖語まで遡ると同じルーツを持つと考えられており、言葉の歴史の面白さを感じさせます。
リアルな使われ方
ネイティブは挨拶で「What's up?(最近どう?)」と聞かれた時、「Not much.(特に何もないよ)」とよく返します。これは日常会話で最も頻出する定型表現の一つで、特別な出来事がない時の無難な返答として重宝します。会話のキャッチボールをスムーズにする便利なフレーズです。
映画・音楽での使われ方
ウィリアム・シェイクスピアの喜劇『Much Ado About Nothing(から騒ぎ)』は、些細な誤解から大きな騒動に発展する恋愛劇です。このタイトルは現在でも「取るに足りないことで大騒ぎすること」を表す慣用句として使われており、日常会話やニュース記事などでも頻繁に目にします。
イディオム・定型句
些細なことで大騒ぎすること
“The argument was strictly much ado about nothing.”
良いことでも度が過ぎると良くない
“Even exercise can be too much of a good thing.”
たいした〜ではない
“I am not much of a baseball player.”
muchを使った会話例
金曜の午後、オフィスで同僚と
Do you have much experience in web design?
Not much, but I have built a few simple sites.
That's a lot of progress! We need someone to update our page.
I can try, but I am not much of an expert.
No worries. It won't take too much time.
Okay, I will do my best. I feel much better now.
文化的背景
英語圏では、感謝を伝える際に「Thank you very much.」とよく言いますが、友人同士などのカジュアルな場面では「Thanks a lot.」が好まれる傾向があります。とはいえ意味や使い方に英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. much とは?
数えられないものの量が多いことや、程度が甚だしいことを表す単語です。『I don't have much time.(あまり時間がありません)』のように、主に否定文や疑問文で使われます。
Q. much と many の違いは?
後ろに続く名詞が数えられるかどうかが違います。水や時間など数えられないものには much を、本や人など数えられるものには many を使い、『How many books?(本は何冊ですか?)』のように尋ねます。
Q. 肯定文で much を使わないのはなぜですか?
肯定文で much を使うと、フォーマルで硬すぎる印象を与えるためです。日常会話では『I have a lot of work.(仕事がたくさんある)』のように a lot of を使うのが自然です。
Q. much は副詞としてどう使いますか?
動詞や形容詞の比較級を強調する時に使います。『I feel much better.(ずっと気分が良い)』のように、程度を大きく強調する役割を果たします。
Q. much を使った便利な表現は?
『not much of a 〜』で「たいした〜ではない」という謙遜の表現があります。『I'm not much of a singer.(私は歌がそれほど上手ではありません)』のように使います。
CHECK QUIZ
Q: 「彼女はたくさんの本を持っている」の自然な表現は?
Q: 「この車はずっと高い」と比較級を強調する正しい表現は?
Q: 「私はたいした料理人ではない」を表す自然な表現は?