ingrate
- (名)恩知らず、感謝しない人
発音のコツ
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ingrate は第一音節の /ɪn/ にアクセントを置きます(/ˈɪn.ɡreɪt/)。最初の「イ」は口をリラックスさせて短く発音します。続く「grate」は「グレイト」と二重母音 /eɪ/ をしっかり響かせ、最後の /t/ は舌先を歯茎の裏に当てて息を止め、軽く破裂させるか飲み込むように発音すると自然です。
活用形
- 複数形
- ingrates
コアイメージ
受けた恩や親切に対して感謝の念を持たないことがコアイメージです。助けてもらったのに文句を言ったり、恩を仇で返したりする人を強く非難する時に使います。
ingrateの意味・例文
名詞
恩知らず、感謝しない人
A person who does not show proper appreciation or thanks for something.
I do not want to sound like an ingrate, but I expected more.
恩知らずには聞こえたくないのですが、もっと期待していました。
sound like an ingrate で「恩知らずのように聞こえる」という定番の言い回しです。
The king banished the ingrate from his kingdom forever.
王はその恩知らずを王国から永遠に追放しました。
文学的な文脈やフォーマルな場面で、人を強く非難する際に使われます。
Stop acting like a selfish ingrate and say thank you!
利己的な恩知らずみたいな態度はやめて、ありがとうって言いなよ!
act like an ingrate で「恩知らずな振る舞いをする」と表現できます。
We invested heavily in him, only to find out he is an ingrate.
彼に多額の投資をしましたが、結局彼は恩知らずだと分かりました。
期待や恩義を裏切られたことへの失望を表すのに適しています。
語源
ingrate は、接頭辞 in-(否定)とラテン語の gratus(感謝している、喜ばしい)から成り立っています。恩を感じず、喜ばないという成り立ちから、「恩知らずな人」という意味に発展しました。同じ gratus(感謝)の語根を持つ関連語には、grateful(感謝している)や gratitude(感謝の気持ち)があります。
派生語・ファミリー
ingrateの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
ingrate は恩知らずな「人」を指す名詞で、ungrateful は恩を感じない状態を表す一般的な形容詞、unappreciative は相手の好意や努力の価値を正当に評価しない形容詞です。
“It is ungrateful to complain about free food.”
→ 恩を感じない態度や状態を表す一般的な形容詞です。
“She seemed unappreciative of our hard work.”
→ 好意や努力の価値を理解せず、感謝を示さないニュアンスです。
よくある間違い
× He is very ingrate. ○ He is an ingrate. → ingrate は名詞なので very で修飾できません。形容詞として使うなら ungrateful が適切です。
× She showed her ingrate to us. ○ She showed her ingratitude to us. → 「恩知らずなこと」という抽象的な概念や態度を表す場合は、名詞の ingratitude を使います。
コラム
豆知識
語源のラテン語 gratus は「喜ばしい」「感謝している」という意味を持ちます。スペイン語の gracias(ありがとう)やイタリア語の grazie も同じ語根から派生しており、感謝の気持ちを表す言葉の歴史的な繋がりを感じることができます。
リアルな使われ方
誰かに親切にしたのに感謝されず、怒りを感じた時に "You little ingrate!"(この恩知らずめ!)と面と向かって罵倒するフレーズがあります。非常に強い怒りを伴うため、ドラマチックな場面で使われることが多い表現です。
映画・音楽での使われ方
映画『スパイダーマン』(2002年)で、グリーン・ゴブリンが人々を助けるスパイダーマンに対して「彼らはいずれ君を憎むようになる。哀れな恩知らず(pathetic ingrates)だ」と言い放つシーンがあり、大衆の身勝手さを表現しています。
イディオム・定型句
恩を仇で返す
“Do not bite the hand that feeds you.”
ひどい仕打ちをする、恩を仇で返す
“I helped him, but he kicked me in the teeth.”
当然のことと思い込む、感謝しない
“He takes his parents' support for granted.”
ingrateを使った会話例
カフェで友人と、職場の同僚について
I covered John's shifts for a week while he was sick.
That was nice of you. Did he thank you?
No, he actually complained that I messed up his desk. He is such an ingrate.
Wow, that is incredibly ungrateful.
Right? I will never help that ingrate again.
I do not blame you. He should not bite the hand that feeds him.
文化的背景
欧米の文化において、感謝の念(gratitude)を示すことは人間関係の基本とされています。そのため、ingrate(恩知らず)と呼ばれることは非常に強い侮辱や非難を意味し、英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. ingrate とは?
受けた恩や親切に対して感謝の気持ちを持たない「恩知らずな人」を指す名詞です。『He is such an ingrate.(彼は本当に恩知らずだ)』のように、強い非難や失望を込めて使われます。
Q. ingrate と ungrateful の違いは?
ingrate は人を表す名詞で、ungrateful は状態を表す形容詞です。『He is an ingrate.』と言うか、『He is ungrateful.』と言うかの違いで、名詞の方がより直接的に人格を非難する響きがあります。
Q. 「恩知らずな態度」という抽象名詞はどう表しますか?
ingratitude という名詞を使います。『She showed gross ingratitude.(彼女はひどい恩知らずな態度を見せた)』のように、人そのものではなく、感謝の念が欠如している状態や行為を指す時に便利です。
Q. ingrate は日常会話でよく使われますか?
ややフォーマルで文学的な響きがあるため、日常会話では ungrateful person と言う方が一般的です。ただし『I don't want to sound like an ingrate.(恩知らずには聞こえたくないけど)』という前置き表現としてはよく使われます。
Q. 恩を仇で返すことを表す英語のイディオムは?
『bite the hand that feeds you(食べ物を与えてくれる手を噛む)』が有名です。『You shouldn't bite the hand that feeds you.』のように、助けてくれた人に害を与える行為を戒める際によく使われます。
CHECK QUIZ
Q: 「彼はとても恩知らずだ」の自然な表現は?
Q: 「恩知らずな態度」という抽象的な概念を表す名詞は?
Q: 「I don't want to sound like an ingrate, but...」に続く最も自然な文脈は?