helm
- (名)舵、操舵装置
- (名)指導的立場、支配権
- (動)指揮する、舵をとる
発音のコツ
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helm は「ヘルム」ではなく、1音節で発音します。最初の「h」は息を吐き出すように「ハッ」と出し、「e」は口を横に引いて「エ」と発音します。続く「l」は舌先を上の前歯の裏につけ、最後の「m」は唇をしっかり閉じて鼻から音を抜きます。途中で母音を挟んで「ル」や「ム」にならないよう注意してください。
活用形
- 三単現
- helms
- 進行形(-ing)
- helming
- 過去形
- helmed
- 過去分詞
- helmed
- 複数形
- helms
コアイメージ
船の進行方向を決める「舵」であり、組織や集団を導きコントロールする「支配権」がコアイメージです。船を操縦する時や、会社・プロジェクトなどのリーダーとして指揮を執る時に使います。
helmの意味・例文
名詞
舵、操舵装置
A wheel or tiller by which a ship or boat is steered.
The sailor took the helm to change direction.
船乗りは方向を変えるために舵を取りました。
船の進行方向を決める物理的な装置を指します。
The captain remained at the helm during the storm.
船長は嵐の間ずっと舵のところに留まりました。
at the helmで「舵を握って」という位置関係を表します。
It was my first time taking the helm!
舵を取るのはこれが初めてでした!
小型ボートなどを自分で操縦する体験にも使えます。
指導的立場、支配権
A position of leadership or control within an organization.
The new CEO took the helm of the company.
新しいCEOが会社の実権を握りました。
組織のトップとして指揮を執る定番の表現です。
With the president at the helm, the country prospered.
大統領の指導のもとで、その国は繁栄しました。
国家や政府の舵取りという比喩でも頻出します。
The professor was at the helm of the research project.
その教授が研究プロジェクトの指揮を執っていました。
学術調査やチームの責任者を示す際にも適しています。
動詞
指揮する、舵をとる
To steer a boat or to direct an organization.
She will helm the new marketing campaign.
彼女が新しいマーケティングキャンペーンを指揮します。
プロジェクトの責任者として導く役割を強調します。
The famous director is set to helm the upcoming film.
その有名監督が次回作でメガホンを取る予定です。
映画や番組の監督を務めるという意味でよく使われます。
He helmed the community project with great success.
彼は地域プロジェクトを大成功へと導きました。
身近なグループや活動を先導する際にも使えます。
語源
helmの語源は、古英語のhelma(舵の柄、操舵装置)に由来します。もともとは船の方向を定める物理的な道具を指していましたが、そこから派生して組織や国家の「指導的立場」という比喩的な意味へと発展しました。同じゲルマン語系の語根を持つ関連語には、頭を守るhelmet(ヘルメット)があります。
派生語・ファミリー
helmの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
helmは船の舵や組織の指導的立場を指し、wheelは車や船の物理的なハンドルそのものを指し、leadershipは人を導く能力や指導部という概念を指します。
よくある間違い
× The new CEO took the handle of the company. ○ The new CEO took the helm of the company. → 組織の「実権」や「指揮」を比喩的に表現する場合は handle ではなく helm を使います。
× She is in the helm of the marketing department. ○ She is at the helm of the marketing department. → 「〜の指揮を執って」と言うときは前置詞 in ではなく at を使って at the helm と表現します。
コラム
豆知識
兜やヘルメットを意味する helmet は、helm と同じ語源を持っています。どちらも「覆う」「保護する」というゲルマン語に由来しており、船の舵(helm)が船全体を導き守るという概念と、頭部を守る(helmet)という概念が根底でつながっているのは興味深い事実です。
リアルな使われ方
ネイティブはビジネスシーンで「誰が責任者か」を確認する際、Who is at the helm?(誰が指揮を執っているの?)とよく言います。manager や boss と言うよりも、チームの方向性を決める重要な役割であることを強調できる実用的な表現です。
映画・音楽での使われ方
映画業界のニュースでは、監督が作品の指揮を執ることを helm を使って表現します。例えば、マーベル映画『Thor: Ragnarok(マイティ・ソー バトルロイヤル)』などで監督が発表される際、エンタメ記事では The director will helm the movie.(監督がメガホンを取る)のように書かれます。日常的に目にする映画業界の定番表現です。
イディオム・定型句
指揮を執って、責任者の立場で
“The company is growing with her at the helm.”
実権を握る、舵を取る
“It is time for a new leader to take the helm.”
国政の舵取り
“The prime minister took the helm of state.”
helmを使った会話例
月曜の朝、オフィスで同僚と
Have you heard who will take the helm of the new project?
I heard Sarah is going to helm it.
That is great news. She has excellent leadership skills.
Yes, she was at the helm of the last successful campaign too.
I am sure she will steer us in the right direction.
Definitely. We are in good hands with her taking the helm.
文化的背景
英語圏では海運や船乗りの歴史が深いため、海や船に関連する言葉が日常的な比喩としてよく使われます。helm もその一つで、ビジネスや政治のリーダーシップを表現する際に、英米間で大きな差はなくどの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. helm とは?
船の進行方向を決める「舵」や、組織の「指導的立場」を意味します。『He is at the helm of the company.(彼が会社の指揮を執っている)』のようにビジネスでも頻出します。
Q. helm と handle の違いは?
handle はドアやカバンの取っ手など手で掴む部分を指します。一方の helm は船の操舵装置や組織の指導的立場を指し、『take the helm(実権を握る)』のように比喩的に使われます。
Q. helm はどんな場面で使いますか?
船の操縦という本来の意味に加えて、会社やプロジェクトのリーダーが指揮を執る場面でよく使われます。『She will helm the new project.(彼女が新プロジェクトを指揮する)』のように動詞としても使えます。
Q. at the helm の意味と使い方は?
「指揮を執って」「実権を握って」という意味の定型フレーズです。『With him at the helm, we are safe.(彼が指揮を執っていれば安心だ)』のように、文頭や文末で状況を説明する際によく使われます。
Q. helm を動詞として使うことはできますか?
はい、動詞として「指揮する」「舵をとる」という意味で使えます。『The director will helm the movie.(その監督が映画を指揮する)』のように、映画やプロジェクトの責任者を務める時によく使われます。
CHECK QUIZ
Q: 「車の『ハンドル』を両手で握る」の自然な英語表現は?
Q: 「彼が会社の指揮を執っている」の空欄に入る前置詞は? He is ( ) the helm of the company.
Q: 映画業界のニュースで「有名監督が続編を指揮する」という意味になる動詞は? The famous director will ( ) the sequel.