tycoon

  • ()実業家、大物、〜王
UK/taɪˈkun/

発音のコツ

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tycoon は後半の「coon(/kuːn/)」にアクセントを置きます。最初の「ty」は「タイ」と発音しますが、力まず短く添える程度にします。続く「coon」は口を丸くすぼめて「クーン」と長く伸ばし、最後に舌先を上の歯茎の裏に軽く当てて「n」の音を作ります。「タイクーン」と平坦に読まず、後半を強く長く発音するのがコツです。

活用形

複数形
tycoons

コアイメージ

特定の業界で莫大な富と権力を持つ実力者であることがコアイメージです。ビジネスや財界において、絶大な影響力を持つ人物を表現したい時に使います。

tycoonの意味・例文

名詞

可算

実業家、大物、〜王

A wealthy and powerful person in business or industry.

ニュース

The real estate tycoon announced a new development project.

その不動産王は新しい開発プロジェクトを発表しました。

不動産業界の大物を指す定番の表現です。

ビジネス

He built his empire to become a media tycoon.

彼は自らの帝国を築き上げ、メディア界の大物になりました。

特定の業界を支配するほどの権力を持つことを示します。

日常会話

She is married to a famous tech tycoon.

彼女は有名なIT業界の大物と結婚しています。

富裕層や成功者を指すカジュアルな文脈でも使えます。

アカデミック

The book describes how oil tycoons shaped the economy.

その本は石油王たちがどのように経済を形成したかを描写しています。

歴史的な影響力を持つ資本家について論じる際に適しています。

語源

tycoon は、日本語の「大君(たいくん)」が語源という珍しい英単語です。幕末に江戸幕府の将軍を指す称号として使われていた言葉が、19世紀半ばにアメリカへ伝わりました。当初は政治的な指導者を指していましたが、時代とともに意味が発展し、現在ではビジネス界で莫大な富と権力を持つ実業家を指すようになりました。

派生語・ファミリー

形容詞tycoonish
名詞tycoonery

tycoonの使い方

よく使う組み合わせ

a real estate tycoon (不動産王)a media tycoon (メディア界の大物)a business tycoon (実業界の大物)an oil tycoon (石油王)a tech tycoon (IT業界の大物)

使い分け

tycoon は一代で莫大な富と権力を築いたビジネスの大物を、magnate は特定の産業で生まれながらの地位や多大な影響力を持つ有力者を、mogul はメディアやエンタメ業界で絶大な権力を持つ大物を指します。

He is a self-made real estate tycoon.

一代で富を築き上げたビジネス界の権力者というニュアンスです。

magnate

The shipping magnate inherited the family business.

特定の産業において多大な影響力を持つ有力者というニュアンスです。

mogul

The Hollywood mogul produced many hit movies.

特に映画やメディアなどのエンタメ業界の実力者というニュアンスです。

よくある間違い

× He is a famous political tycoon. ○ He is a famous political figure. → tycoon は主にビジネスや財界の大物を指すため、政治家や一般的な有名人には使いません。

× The small shop owner is a tycoon. ○ The small shop owner is a businessman. → tycoon は莫大な富と絶大な権力を持つ一部の人物に限定されるため、一般的な経営者には大げさすぎます。

コラム

豆知識

tycoon は、1853年のペリー来航時に日本側が幕府の将軍を「大君(Taikun)」と名乗ったことがきっかけで英語圏に伝わりました。エイブラハム・リンカーン大統領の側近たちが、彼への愛称として「Tycoon」と呼んでいたという歴史的な記録も残っています。

リアルな使われ方

ニュース報道では、業界名を冠して「real estate tycoon(不動産王)」や「media tycoon(メディア王)」のように使われるのが定番です。個人名を出さなくても、この表現だけで「その業界を牛耳る圧倒的な権力者」というイメージを読者に与えることができます。

映画・音楽での使われ方

英語圏のシミュレーションゲームには『RollerCoaster Tycoon』や『Zoo Tycoon』など、タイトルに tycoon がつく名作が数多くあります。これらはプレイヤーが経営者となってビジネス帝国を築き上げるゲームであり、この単語の持つ大実業家のイメージがよく表れています。

イディオム・定型句

定型句a self-made tycoon

一代で築き上げた大物

He is respected as a self-made tycoon.

定型句a corporate tycoon

企業の大物

The corporate tycoon addressed the shareholders.

tycoonを使った会話例

カフェで友人とニュースについて話している時

A

Did you see the news about the new space project?

B

Yes. That tech tycoon is investing billions into it.

A

It is amazing how much influence a single tycoon can have.

B

Exactly. He acts more like a Hollywood mogul these days.

A

I wonder if he will become the first trillionaire.

B

Probably. He is a truly self-made tycoon.

文化的背景

アメリカでは資本主義の成功者に対する関心が高く、特定の業界を制覇した人物を「〇〇 tycoon」と呼んで称賛や畏怖の念を込めて報じることがよくあります。イギリス英語でも意味は全く同じで、世界中の英語メディアで広く使われる表現です。

よくある質問

Q. tycoon とは?

ビジネスや特定の産業において、莫大な富と権力を持つ大物のことです。『He is a famous tech tycoon.(彼は有名なIT業界の大物だ)』のように、業界名を前につけて使います。

Q. tycoon はどのような人物に対して使いますか?

主に不動産、メディア、IT、石油などの産業で大成功を収め、業界を支配するほどの力を持つ実業家に対して使います。『The oil tycoon donated a large sum of money.』のように、莫大な資産を持つ人物を表現するのに適しています。

Q. tycoon と billionaire の違いは何ですか?

billionaire は単に「資産が10億ドル以上ある大富豪」という客観的な金額ベースの事実を表します。一方の tycoon は『a business tycoon』のように、富だけでなくビジネス界での「権力や影響力」を持っていることを強調します。

Q. tycoon が日本語由来というのは本当ですか?

はい、本当です。江戸時代の将軍を指す「大君(たいくん)」という言葉が語源です。19世紀に英語圏へ伝わり、『He became a Wall Street tycoon.』のように、現在ではビジネス界の支配的な実力者を指す言葉として定着しました。

Q. tycoon を日常会話で使うことはありますか?

日常会話で身近な人を指して使うことは稀ですが、ニュースや世間話で有名な実業家の話題を出す時にはよく使われます。『Did you hear about the real estate tycoon?』のように、桁外れのお金持ちの噂話をする場面などで登場します。

CHECK QUIZ

Q: 「映画界のドン」など、エンタメ業界の大物を指すのに最適な語は?

Q: 次の中で、tycoon を使うのに最も適した人物は誰ですか?

Q: 「彼は一代で築き上げた不動産王だ」の自然な英語表現は?