finesse
- (名)巧妙な手腕、技巧
- (名)繊細さ、デリカシー
- (動)巧妙に処理する
発音のコツ
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finesse は後半の「nes(ネス)」に強いアクセントを置きます。最初の「fi」は日本語の「フィ」より力を抜き、曖昧な短い音で発音してください。後半は「ネ」をはっきりと強く発音し、最後の「s」は無声音で息だけを「ス」と摩擦させます。「フィネス」と平坦なカタカナ読みにならないよう注意しましょう。
活用形
- 三単現
- finesses
- 進行形(-ing)
- finessing
- 過去形
- finessed
- 過去分詞
- finessed
コアイメージ
複雑で困難な状況を、繊細かつ巧妙な手腕で切り抜けることがコアイメージです。人間関係やビジネスなどで、力技ではなく機転と技術で物事をうまく処理したい時に使います。
finesseの意味・例文
名詞
巧妙な手腕、技巧
Great skill or style in doing something or handling a situation.
She managed the difficult negotiation with amazing finesse.
彼女はその難しい交渉を驚くほど巧妙な手腕でまとめ上げました。
with finesse(巧妙に、見事に)という形で頻出します。
The diplomat handled the international crisis with political finesse.
その外交官は政治的な手腕で国際危機を処理しました。
政治や外交における高度な駆け引きを表現するのに適しています。
The author explores complex themes with literary finesse.
著者は文学的な技巧をもって複雑なテーマを探求しています。
芸術や文学における洗練されたテクニックも表せます。
繊細さ、デリカシー
Extreme delicacy or subtlety in action, thought, or taste.
You need a lot of finesse to deal with him.
彼と接するにはかなりのデリカシーが必要です。
対人関係における細やかな配慮を指します。
The situation requires tact and social finesse.
その状況には機転と社交的な繊細さが求められます。
tact(機転)と並べて使われることが多い表現です。
His approach to the problem lacks finesse.
彼の問題へのアプローチは洗練さに欠けています。
lack finesse で「不器用だ」「配慮が足りない」と表現できます。
動詞
巧妙に処理する
To handle a situation well, often using skill and tact.
He finessed the schedule to accommodate everyone.
彼は全員の都合がつくようにスケジュールを巧妙に調整しました。
困難な課題をうまくやりくりするニュアンスです。
The company finessed its way out of the scandal.
その企業はスキャンダルから巧みに抜け出しました。
finesse one's way out of で「うまく切り抜ける」という意味になります。
She finessed the conversation away from the awkward topic.
彼女は気まずい話題から会話をうまく逸らしました。
相手に気づかれないように自然に物事を運ぶ場面で使います。
語源
finesse はフランス語の finesse(細かさ、繊細さ)に由来し、さらに遡るとラテン語の finis(終わり、境界、極致)にたどり着きます。物事の「極致」まで磨き上げられた質の高さから、洗練された技巧や巧妙な手腕という意味に発展しました。同じ finis(終わり)の語根を持つ関連語には、finish(終わらせる、仕上げる)があります。
派生語・ファミリー
finesseの使い方
よく使う組み合わせ
使い分け
finesse は洗練された巧妙な手腕を、skill は学習や訓練で得た一般的な技術を、tact は他人の感情を害さないための機転や配慮を表します。
よくある間違い
× He solved the problem by finesse. ○ He solved the problem with finesse. → 「巧妙に」と副詞的に使う場合は、by ではなく with を伴って with finesse と表現します。
× She finessed to the situation. ○ She finessed the situation. → finesse を動詞として使う場合は他動詞なので、直後に前置詞を置かずに目的語をとります。
コラム
豆知識
トランプゲームの「ブリッジ」や「スペード」において、finesse(フィネス)は相手の強いカードをうまくかわして勝つための高度なテクニックを指す専門用語です。このカードゲームの巧妙な駆け引きから、日常会話でも「困難を巧みに切り抜ける」という意味で広く使われるようになりました。
リアルな使われ方
ネイティブの日常会話やビジネスシーンでは、with finesse(見事に、巧妙に)という前置詞句の形で頻繁に登場します。誰かの見事な対応を褒める時に「You handled that with finesse.(見事な手腕だったね)」と伝えると、非常にスマートで知的な印象を与えられます。
映画・音楽での使われ方
ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)のヒット曲『Finesse』は、この単語の持つ「洗練さ」や「イケてるスタイル」をテーマにした楽曲です。歌詞の中では、自分たちの魅力や洗練された振る舞いを誇示するポジティブでかっこいい言葉として使われており、現代のポップカルチャーにおける使われ方がよく分かります。
イディオム・定型句
巧妙に切り抜ける
“He managed to finesse his way out of the awkward situation.”
洗練さに欠ける、不器用である
“His approach to the problem lacks finesse.”
finesseを使った会話例
木曜の午後、オフィスで同僚と
Did you see how Sarah handled that angry client?
Yes, she managed the situation with amazing finesse.
I would have panicked. She really has great tact.
Exactly. She finessed her way through the negotiation perfectly.
I definitely need to improve my social finesse.
It takes practice. Her skill comes from years of experience.
文化的背景
欧米のビジネスや外交において、力任せに物事を進めるのではなく、スマートかつ平和的に解決する能力は高く評価されます。そのため、finesse を持つことは非常にポジティブな資質として尊敬を集めます。英米間で大きな差はなく、どの地域でも広く使われます。
よくある質問
Q. finesse とは?
複雑な状況を、繊細かつ巧妙な手腕で処理することです。『She handled it with finesse.(彼女はそれを見事に処理した)』のように、優れた対応力を称賛する際によく使われます。
Q. finesse はどんな場面で使いますか?
ビジネスの交渉や外交、複雑な人間関係など、力技ではなく機転が必要な場面で使います。『diplomatic finesse(外交手腕)』のように、高度な駆け引きを伴う状況に最適です。
Q. finesse と skill の違いは?
skill はプログラミングや運転など一般的な技術全般を指します。一方の finesse は『social finesse(社交的な手腕)』のように、状況を巧みに操る洗練された対応力に重点が置かれます。
Q. finesse は動詞としても使えますか?
はい、他動詞として「巧妙に処理する」という意味で使えます。『He finessed the schedule.(彼はスケジュールを巧妙に調整した)』のように、困難な状況をうまくやりくりする時に便利です。
Q. finesse はネガティブな意味で使われますか?
基本的にはポジティブな称賛の言葉ですが、文脈によっては「ずる賢く立ち回る」というニュアンスを含むこともあります。『He finessed the truth.(彼は事実をごまかした)』のように使う場合です。
CHECK QUIZ
Q: 「彼女は見事に状況を処理した」の自然な表現は?
Q: 相手の感情を害さない「機転や配慮」に最も適した単語は?
Q: 「彼はスケジュールを巧妙に調整した」の正しい英文は?